尾形聡彦、小林豪
2015年2月10日19時48分
米国務省のカート・トン首席次官補代理が朝日新聞のインタビューに応じ、環太平洋経済連携協定(TPP)の参加12カ国による交渉について、「(合意が)かなり近づいていると楽観的にみている」との認識を示した。中国が設立を進めている「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」については、国際機関としての「基準を満たすことが重要だ」と注文をつけた。
トン首席次官補代理は、国務省で経済外交を担当する。昨夏までは在日米大使館でケネディ大使に次ぐ首席公使として、日米交渉を担ってきた。
トン氏は、日本や米国、オーストラリアなどを含むTPP交渉について「(合意に向けた)勢いがかなり出てきている。妥結できると楽観的に考えている」と述べ、交渉が最終段階にあるとの見方を示した。妥結の前提となる日米交渉については「多くの進展があった」としながらも、「いくつか決着をつける必要がある分野が残っている」と話した。
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