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キヤノン株式会社 採用情報社員紹介
2004年入社
プロセッサを自社開発していることが魅力でした
キヤノンへ興味を持った最大の理由は、デジタルカメラに搭載されている映像エンジン「DIGIC」でした。学生時代にDSP(Digital Signal Processor)を用いて、画像処理技術に関する研究をしていました。DSPは信号処理が得意なプロセッサですが、どちらかと言うと時間分解能が高い信号(音信号)の処理が優れており、画像処理はそれほど得意ではない点が不満でした。就職は画像処理が得意なプロセッサを自社開発している会社にしようと考えました。私が企業研究を始めたころ、ちょうどキヤノンが他社に先駆けて映像エンジン「DIGIC」をCMなどで猛烈にアピールし始めたときだったので、「これだ!」と思いキヤノンを志望しました。女性が働きやすい体制を整えるのが他社よりも早かったことや、実力終身雇用制度なども理由の一つです。

キャリアに無駄はありません
入社当初は全社共通で使用するシステムLSI開発技術について開発する部門に配属となりました。主にシステムLSIの検証技術の開発を担当し、開発した技術をインクジェットプリンター用のシステムLSI開発などに適用していました。その部門では、海外の開発拠点と一緒に仕事をするのが当たり前だったので、英語での会議が頻繁にありました。
現在は、DIGICの開発とDIGICのドライバソフトウェア開発を担当しています。具体的には、外部デバイスとの通信制御や、動画コーデックに関わる部分に携わっています。製品の試作品を使って動作確認することもあるので、製品開発が非常に身近です。
実際に開発の現場に入ってみると、電気系であっても情報系の知識も必要で、幅広く学ぶことの重要さを実感しました(情報系でもファーム開発だと電気系の知識が求められます)。幸い、私は大学で電気、電子、情報、経営工学を学ぶ専攻に所属していたので、学生時代に広く浅い知識を身につけていたため、それをきっかけとして業務に必要な知識を深めることができました。
入社時からの念願がかない、DIGICに関する仕事をしていますが、学生時代に学んだことや、前の職場で得た経験、知識が現在非常に役立っています。これまでの経験から、キャリアに無駄はないことを日々、実感しています。

良い製品を届けるための最後の砦
入社以来、インクジェットプリンター、デジタルカメラと、コンシューマ系の製品開発に関わっているので、最大のやりがい、喜びは、自分が開発に関わった製品のCMが放映され、家電量販店に並ぶことです。店で製品を見たとき、自分もうれしかったですが、親が非常に喜んでいる姿は感慨深かったです。
仕事の中で一番大変なのは、締め切り間際の障害対応です。お客さまに良い商品をお届けするための最後の砦が障害対応ですが、時間が限られています。限られた時間で障害に対応するのは、本当に大変です。その分、製品を無事に市場に送り出せたときは、本当にうれしいです。
現在は、開発中の製品を予定通り開発するため日々努力をしています。最近では、製品開発の中で自分が貢献できる領域が広がってきましたが、学ぶこと、身につけなければならないことは、まだまだたくさんあります。いろいろなことに挑戦し、「あなたがいたからこの製品ができた」と言われるよう、努力を続けていきたいです。

* 個人情報保護の観点から、仮名を使用している社員もいます。
* 取材時の所属のため、異動している社員もいます。