【BOX】山中、辰吉Jr.にKO見せる!4・16にV8戦

2015年2月13日6時0分  スポーツ報知
  • 8度目の防衛戦を発表したWBC世界バンタム級王者の山中

    8度目の防衛戦を発表したWBC世界バンタム級王者の山中

 ◆報知新聞社後援 プロボクシング「ワールドプレミアムボクシング」 ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ 王者・山中慎介-同級7位・ディエゴ・サンティリャン(4月16日、大阪・ボディメーカーコロシアム)

 WBC世界バンタム級王者の山中慎介が、辰吉Jr.にKOショーを見せつける。4月16日に大阪市浪速区のボディメーカーコロシアムで同級7位のディエゴ・サンティリャンと8度目の防衛戦を行うと12日、都内で発表した。前座で、元WBC世界同級王者・辰吉丈一郎(44)の次男・寿以輝(じゅいき、18)=大阪帝拳=がデビュー戦に臨むことも決定。大きな夢を抱いて船出する新鋭へ、「神の左」で世界チャンピオンの威厳を伝える。

 山中が、拳でメッセージを送る。都内で記者会見に臨んだV7王者は、前座で初陣に挑む寿以輝に触れ、「自分が戦う姿を彼にも見てもらいたい。父親が世界王者というすごい立場だったんだと少しでも分かってもらえればいい」と語った。チャンピオンベルトを必死に守る王者のすごみを示すつもりだ。

 山中にとって、寿以輝の父は特別な存在だ。中学3年時にテレビで見た1997年11月のWBC世界バンタム級タイトルマッチで、辰吉がシリモンコン(タイ)をKOで下し、王座返り咲きを果たした姿に衝撃を受け、ボクサーを志した。

 時を超えて、同じベルトを持っていた憧れの人の息子と同じリングに立つ。寿以輝が昨年2度、都内の帝拳ジムに出稽古に来た際に言葉も交わしており、「本当は自分もじっくりと試合を見たい。父親は偉大すぎる人だけど、あまり考えすぎずにやってほしい」とエールも添えた。

 謎のベールに包まれた挑戦者を迎える。サンティリャンは右アッパーやフックを操る右の強打者。戦績は23戦全勝(15KO)で無敗対決になるが「情報が少なくて不気味」と警戒。前戦の昨年10月のスリヤン(タイ)とのV7戦は判定勝ちで連続KO勝利の記録が途絶えた。「サンティリャンの打つ前と打ち終わりはスキがあると思う。そこを突けばKOはついてくる」と2戦ぶりのKOを狙う。

 希望していた他団体王者との統一戦は、今回は実現できなかったが「強い選手とやらせたいと周りに思わせる試合をしたい」と完勝劇でビッグマッチを引き寄せるつもりだ。今月下旬には米ロサンゼルスでの強化合宿も計画。山中が充実の強さを見せつける。(飯塚 康博)

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