【東京アウトローズ3行情報】 旧皇族・竹田恒泰が実質支配する「松見病院」、二転三転する売却交渉に新たな動き
■同病院のホームページを開くと、トップページには「Renewal 松見病院が新しく生まれ変わります」というタイトルがあらわれ、さらに画面をスクロールすると、昨年7月に新理事長となった吉野敏明の「心機一転」とでもいったご挨拶が出てくる。加えて、昨年末まではなかった「歯科外来」が診療科目に加えられており、有名な歯科医という吉野カラーの診療体制に様変わりしたことが分かる。
■同病院が、竹田の祖母・松見イクの乱脈経営以来苦境におちいり、つい最近まで竹田とそのビジネス・パートナーだった不動産ブローカーの今井洋により売却先探しをおこなっていたことについては本誌既報の通りだったが、上記変化から伺えるように、「当面は」現経営陣の下で再建に当たる方針に転じた模様だ。
■とはいえ、相変わらず病院が先行き不透明であることに変わりはない。イクの弟親族ら3名によっておこされた出資に応じた資産の払い戻し訴訟は、昨年8月に病院側が5億2000万円を支払うことで敗訴が確定。10月には東京地方裁判所立川支部によって競売の開始決定が下りている。また、病院の土地には多摩信用金庫の極度額5億円の根抵当権、大成コーポレーションの2億7000万円の抵当権、上光メディカルファンドの極度額4億円の根抵当権設定仮登記と、身動きが取れないのが実情だ。
■ところが、「一旦は」売却をあきらめ、営業継続とした背景には、「今年3月をメドに金融機関もしくはファンドから負債の1本化をはかる交渉が前向きに進んでいる」(病院関係者)という事情がある。また、「実際の売却交渉では大手医療法人グループの葵会、大坪会、相模台病院などの名前が上がっていたようですが、金額面や理事として竹田を残すか否かといった条件面で折り合いがつかなかったのではないか」(同前)という事情もあったようだ。
■とはいえ、債務負担が重くのしかかる病院経営が、資金調達も含め思惑通りにいくかは今後次第。条件さえ整えば手放したいというのが本音なのではないか。また、今井を含め様々なブローカーがとりわけイク周辺で蠢いているのも事実。竹田と今井は完全に距離を置いているとのことだが、様々な思惑を持ったプレーヤーが蝟集する病院だけに、今後、いつ何時・何が飛び出すとも限らない。
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