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最終更新:2015年2月13日(金) 6時47分

基本給に固定残業代設定、「うちナビ」元社員が提訴

 不動産仲介会社の元社員の男性が説明を受けないまま、基本給に固定残業代が設定されていたとして、会社に残業代の支払いなどを求める訴えを東京地裁に起こしました。

 訴えを起こしたのは、東京都内を中心に不動産仲介業を展開する「うちナビ」の元社員の20代前半の男性です。訴えによりますと、男性は入社前の説明会で「基本給30万円」と記載された資料を受け取りましたが、実際の給与の支払いでは、このうち15万円が何の説明も受けずに「固定残業代」に充てられていたということです。残業時間は月150時間以上に上ったということです。

 「結果的には、だまされたという印象なんですけど」(原告の男性)

 また、男性はLINEでメールのチェックが遅れた際など、勤務先の上司から「死ね」「殺すぞ」といったメッセージを送られ、パワーハラスメントを受けたとしていて、慰謝料と残業代の未払い分のあわせておよそ370万円の賠償を求めています。取材に対し、会社側は「訴状が届いていないのでコメントできない」としています。(12日23:52)

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