大隈悠
2015年2月13日06時36分
カゴメが12日発表した2014年12月期決算(期間は4~12月)は、本業のもうけを示す営業利益が43億円だった。決算時期の変更のため単純には比べられないものの、前年同期を32・7%下回った。トマトの世界的な値上がりと円安の影響で、原材料の仕入れコストが膨らんだのが響いた。
カゴメは昨年、決算時期を3月末から12月末に変更。今回は9カ月分の変則的な決算になっている。売上高は前年同期比0・6%増の1593億円。国内で主力の野菜ジュースなどが振るわなかったが、業務用ピザソースなどの海外事業が補い、微増となった。
ただ、原材料などの原価が上がり、それ以外でコスト削減を進めたものの、利益の減少を食い止められなかった。大半を輸入に頼る加工用トマトの相場は、新興国で需要が伸びた影響などで過去2年間で4割ほど上がったという。純利益は同4・6%減の43億円。不動産の売却などによる特別利益で補った。
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