この知恵ノートを「知恵コレクション」に追加しました。
追加した知恵ノートはMy知恵袋の「知恵コレクション」ページで確認できます。
「知恵コレクション」に登録済みです。
再登録しました。
追加に失敗しました。
ノートに戻り、もう一度やり直してください。
すでに1,000件のノートが登録されています。
新しく追加したい場合は、My知恵袋の「知恵コレクション」ページで登録されているノートを削除してください。
追加できませんでした。
ノートは削除されました。
知恵コレに追加する:8人
ファミレスでの深夜料金について
ライター:seshi3333さん(最終更新日時:2012/5/1)投稿日:2012/5/1 アドバイス受付中!
- ナイス!:
17
- 閲覧数:39413
- 付箋(アドバイス)指数普通
1.深夜料金は何故存在するのか(建前)
深夜料金を取る理由として一般的に挙げられるのは「労働基準法37条により22時以降に勤務する従業員に対しては25%の割増賃金を支払う必要がある」というものです。深夜営業をすると従業員に対する賃金が割増になり、人件費が増加します。そのコストを深夜料金としてお客さんに負担してもらうというのが理由です。
しかし、労働基準法はあくまでも従業員に対する賃金の話であり、それを価格に転嫁するかはお店の方針次第。現に、後述のとおり深夜料金を取らないお店はあります。
また、深夜はお客さんが少ないため、人員を減らすことで人件費を抑えることも可能なはずです。
2.深夜料金は何故存在するのか(本音)
深夜料金を取る本当の理由が公に語られているソースが少ないため推測になりますが、理由は幾つかあると思います。一番の理由は「ライバルとなる店舗や業態が少ない」ためです。
お客の立場として考えてみればわかると思いますが、夜遅くなったときに
●「お腹が空いたので食事したい」
●「友人と一緒にいてゆったり語る場所はどこか無いかな」
●「食材を買い忘れてスーパーも閉まっていて自炊できない」
という状況に陥ることは結構あると思います。夕方とは違って深夜時間帯にこのニーズを満たしてくれるお店というのは少ないものです。そのため、多少価格が高いとしても選択肢が少ないという状況であれば利用してしまうものです。
そこを狙ってお店は価格を上げてくる、これが深夜料金の狙いです。
「深夜にも関わらずサービスを提供する」という付加価値、とも言えます。
また、深夜というのはどうしてもお客さんが少ないため、日中と同じ価格帯で同じサービスを提供すると採算が取れなくなります。客単価を上げることにより売り上げ額を日中と同じにしたいというのも理由の一つです。
そして、深夜時間帯というのは「裕福」「金銭にこだわらない」「酒が入って判断が鈍っている」タイプのお客が多いため、深夜料金が受け入れられやすいというのもあると思います。
3.すべてのお店で実施しているのか
深夜料金というのはすべての業態、すべてのお店で実施されているものではありません。当たり前と言ってしまえばそれまでですが、飲食店に限らず記載してみると興味深いものです。●ファミリーレストラン → 10%加算
●コンビニエンスストア → なし
●ネットカフェ、まんが喫茶 → なし(ナイトパックなど割引あり)
●牛丼チェーン店 → なし
●ファストフード → なし
●居酒屋 → 店によって10%加算、チャージなど有
●タクシー → 20~30%加算
●高速道路 → ETC割引あり
また、上に記載したものは一般的なもので、例えばファミリーレストラン「ジョイフル」では深夜料金を取らないことで有名です。
こうして見てみると、業態により事情が異なるとはいえ「深夜に料金を加算する」というのは企業の方針次第と言えます。「割引により客を呼び込む」「割増により客単価を上げる」のいずれかを選択する、企業戦略と言ってもいいかもしれません。
4.誰でも知っている常識なのか
一般的には「常識」なのかもしれませんが、大手を振って「常識」とせずに気付かれないよう価格を上乗せしている節があります。インターネットでファミレスのメニューブックを見るとわかりますが、10%加算の旨が記載されていないファミレスも多いです。店頭のみに記載しているのでしょう。最大手のすかいらーく系列でも店舗によって掲載有無が分かれています。
そして、Wikipediaの「ファミリーレストラン」の項目には深夜料金の記載がありません。
また、ファミレスだけでなく居酒屋でも深夜料金を取るお店があるのは意外と知られていない事実かもしれません。
店舗に立ち寄って「深夜料金が取られている」とレシートを見て初めて知った人も少なくないはずです。
5.外食産業の今後
1970年代のオイルショックによる雇用の受け皿として店舗数を増やして成長したファミリーレストランですが、このような外食産業は1997年をピークに売上高が減少しているというデータがあります。それに対して成長しているのは、店舗で購入して家で食べる「中食産業」。2000年の大店法(大規模小売店舗立地法)改定に伴って大手スーパーの商店街参入、深夜営業も容易になったことで「深夜料金もなく食事ができる環境」が整ってきたことで、外食産業はさらなるピンチを迎えたと言ってもいいでしょう。
ライバル店が多くなればなるほど価格競争になるもので、競合する業態の増えた深夜時間帯に価格を吊り上げる「深夜料金」は見直される時期に来ているのかもしれません。
参考リンク
知恵袋でのQA http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1238925397国立国会図書館 http://rnavi.ndl.go.jp/kaleido/entry/jousetsu145.php
Wikipedia(ファミリーレストラン) http://ja.wikipedia.org/wiki/ファミリーレストラン
Wikipedia(大規模小売店舗立地法) http://ja.wikipedia.org/wiki/大規模小売店舗立地法
アドバイス(このノートのライターへのメッセージ)を送る
このノートはどうでしたか? いいと思ったことや、こうしたらもっとよくなるといったメッセージを送りましょう! ノートの内容やライターについて質問がある場合は、Q&Aから質問してみましょう
アドバイスを送るには、
Yahoo! JAPAN IDでのログインおよび
Yahoo!知恵袋の利用登録が必要です。
感想アドバイス履歴
このノートに関するQ&A
このノートに関するQ&Aは、まだありません。