“ジュリー”こと元「ザ・タイガース」沢田研二(66)がライブ中に客にブチ切れたことが話題となった。現在の芸能活動において、“全権”を握っているのは沢田自身。つまり、ライブも自分の思うがままにやっているわけだ。その代表的なものが、多くのファンが望んでいる往年のヒット曲をほとんど歌わないこと。そこには意外な理由があった。
沢田は先月行われたライブツアー「昭和90年のVOICE∞」で、MC中に客から「歌って~!」という声援が飛んだことにブチ切れ「黙っとれ!」と一喝したと一部で報じられ話題となった。音楽関係者は「沢田はMCをさえぎられることが大嫌いで、これまでも同様のことがあった」。
沢田はこのところ、毎年ライブツアーを行っている。そこでは「全面的に沢田の意見が取り入れられる。その中の一つが、『TOKIO』『勝手にしやがれ』など過去の誰もが知っているヒット曲をやりたがらないということ。今の自分を見てほしいから、という強い思いがある」(前出関係者)
だが、往年のヒット曲を歌いたがらない理由は、それだけではないとの声もある。
「昔の楽曲の版権を沢田が持っていないので、やる意味がないと考えているフシも。仮に往年のヒット曲が再びブームとなってCDが売れたとしても、沢田のもとにはお金が入らず、今いるスタッフに恩恵はないわけだから。自分のことだけじゃなく、スタッフのことも考えているってこと。まあ、その辺はかなりシビアな性格をしている」とレコード会社関係者。
客を怒鳴りつけ、ヒット曲はやらない――。これだけ聞くと傍若無人なオレ様キャラのように思えるが、「それでもファンは満足しているようだ。ライブツアーのチケットの売れ行きもかなりいいわけだから」と前出関係者。今さら何を言われても、ジュリーがポリシーを変えることはないだろう。
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