2015年2月13日04時27分
広島県を中心に新聞を発行する中国新聞社(広島市)は、4月30日で夕刊の発行をやめることを明らかにした。代わりに、朝刊とともに配達する新しい媒体「中国新聞SELECT(セレクト)」を5月1日に創刊する。
中国新聞の夕刊は1924年3月に創刊し、ピーク時の70年代に約12万部を発行。昨年12月時点では朝刊の約63万部に対し、夕刊の発行は約3万部だった。
同社の説明資料などによると、新媒体は16ページで火曜~日曜の週6日発行。国内外の幅広いジャンルのニュースを中心に、スポーツ、文化、生活情報などで紙面を構成する方針。朝刊と一緒に宅配し、店頭での販売はしないという。朝刊本紙とSELECTの価格は、現状の朝夕刊セットとほぼ同額にする。北村浩司取締役広報担当は取材に対し、「夕刊は厳しい部数状況が続いている。労力やコストを朝刊や新媒体に振り向け、多メディア時代の新たな情報発信の可能性に挑戦する」と述べた。
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