今年はアフィリエイトを頑張ってます。1月は未確定収益で換算すると、結局70万円くらいまで行きました。やればできますなぁ。


サービスに自信があるならぜひアフィリエイトを

ぼくは一応マーケターでもあるんですが、アフィリエイトってマーケティング的にとてもいいと思っているんですよ。ぼくがスタートアップ企業のマーケターなら、割と戦略的に使っていきます。

特に、サービスがすでにある程度完成し、ダウンロード数・ユーザー数を伸ばしていくフェーズにあるのなら、ぜひともアフィリエイトを導入すべきです。他の広告よりも効果的にユーザーを集められるはずです。

一応書いておくと、サービスが完成されていない場合は、絶対にアフィリエイトはやるべきではありません。せっかく集めてもすぐユーザーが離脱してしまいますし、無理して褒めようとする「ステマ」が横行することになります。


取り上げてくれそうなブロガー、編集者に連絡しよう

もちろん、サービスの質が十分な場合でも、単に出稿するだけでうまくいくとは限りません。

まず、出稿が完了した際には、取り上げてくれそうなブロガーやメディア編集者に連絡を入れるべきです。ここをやらない広告主が多くてけっこうびっくりします。

メディアへのコミュニケーションは、ASPの担当者が代わりにやってくれる場合もありますが、基本的には期待しないほうがいいかと。マーケターや広報担当が、直接メディアにコミュニケーションを取りにいくべきです。

無論、むやみやたらに連絡してもダメです。連絡するブロガーなり編集者が、自社のサービスをすでに利用している、または利用したら気に入ってくれるであろうことを、よく確認しましょう。たとえば、既婚者であるぼくに「出会い系のアプリ」を紹介してもらおうと思っても、多分時間の無駄です。「全然読んでないで連絡してるなこの人…」と、マイナスイメージすら抱きます。


メディアの方が遅れているケースも

現状のアフィリエイト市場の課題は、広告主がメディアとうまくコミュニケーションを取れていない点にあると感じています。

メディアやブロガーによっては、アフィリエイトを始めたことをきっかけに、新たにインタビュー記事などを起こしてくれることもあるはずです(うちはその方針です)。ぼくらにとっては新たなコンテンツを制作しつつ、収益も確保できてしまうという一挙両得な機会になり得るわけです。

ただし、アフィリエイトの収益機会に気づいていないメディア関係者も多いので、逆に「教育してあげる」くらいでちょうどいいと思われます。中にはアフィリエイトリンクを掲載することに対して抵抗感を抱くメディアもありますが、そういう媒体は考え方が古いのでさっさと諦めましょう。はい。

広告主・ASPが、積極的にメディアリレーションに取り組むようになれば、アフィリエイトの市場はまだ伸びていくはずです。というわけで、「うちのサービス、アフィリエイト始めたよ!」というご連絡をお待ちしております。

ASPの方も、メディアリレーションを頑張るだけで、クライアントの成果が倍になってもおかしくないと思いますよ。まぁ、多くのメディアはアフィリエイトをそもそもわかってないので、勉強会から始めるフェーズかもしれませんが…。


素材、運用を最適化しよう

もひとつ。

アフィリエイトは他のマーケティング手法と同じく、出稿した後にも、素材やランディングページを最適化していく必要があります

…が、素材の変更に縛りがあるのかわかりませんが、全然ここが手付かずなんですよね。アフィリエイトリンクが切れてしまった素材を掲載している広告主すら、ちらほら見かけます(割と大手企業)。お金ドブに捨ててるようなものです。誰か気づいてあげてください…。

運用の方もいまいちな企業が多いですね。中身の仕組みが詳しくわからないのですが、「報酬をなかなか確定してくれない広告主」なんかは、アフィリエイトで紹介する気持ちが薄れたりもします。商材的に可能であれば、10日に1度でいいので、成果を確認してアフィリエイターの収益を確定させてあげるのをおすすめします


ASPを介さず、ブロガーやメディアと直接取引するのもあり

アフィリエイトを始めるにあたっては、ASPを利用せず、ダイレクトに特定のブロガーやメディアとだけ契約を結ぶ、という形もありえると思います。かくいうぼくも、ちょいちょい試してます。

この方法は、ASPの手数料を節約できるのはもちろんのこと、有象無象のアフィリエイターがステマっぽい紹介記事・サイトを量産してしまうリスクも防げます。マーケターのセンス、商材や事業のフェーズにもよるのですが、むしろピンポイントで案件を調整した方がパフォーマンス的に優れることが多いんじゃないかと思ってあmす。

いい感じに可能性がある「自社でアフィリエイトを展開する」という選択肢ですが、残念ながら自社でそれらしい仕組みを運用できるサービスって、多分市場にないんですよ。自分たちでなんとか開発するしかなさそうです。いい支援サービスが出てくることに期待ですね。


出稿する前に:アフィリエイトとの相性を確認する

有用な手段といえるアフィリエイトですが、サービスの内容や顧客単価によっては、あまりおすすめできないこともあります

たとえば、

  • 成果報酬の単価が低すぎる(顧客獲得単価が低い)
  • 商材的にオンラインで短期にコンバージョンしにくい
  • メディアリレーションとか意味不明(広報機能が弱い)

なんてケースにおいては、アフィリエイトはそれほど有効な手段にはならないと思われます。

特に報酬の水準は重要で、「会員登録一件あたり成果報酬100円」とかだとあんまりモチベーション上がらないので難しいところです。その意味では、顧客獲得単価が比較的高い「就職」「不動産」「美容」「B2B」あたりは相性がいいでしょうね


どの業者がベストなのか?

最後に気になるのは、広告主として見たとき、どこが一番いいのか。

ぼくはあいにく実際に出稿したことがないので、これはもうみなさんが自分で判断していただくしかありません…お役に立てず申し訳ないです。調べておきます。以下の3社が定番です。

なお、ブロガーとして見ると「A8」がもっとも案件数が多く、使い勝手がいい印象があります。A8を使っているスタートアップ企業が多いのを見ると、条件としても悪くはないのでしょう。


そんなわけで、今年はアフィリエイト頑張ってます。意見交換とかもしたいので、業界に詳しい方はぜひつながりましょう。

あ、ちょうどかなり平易な入門書も共著で書いたので、アフィリエイトを始めたい方はぜひ。

広告主の方はこちらをおすすめ。アフィリエイト始めるなら必読です。負の側面がまとまってますw

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