阪神電鉄:梅田駅3月3日から改良 ホーム面積5割増しに

毎日新聞 2015年02月12日 20時00分(最終更新 02月12日 21時56分)

地下ホームの拡幅などの大規模改修後の阪神電鉄梅田駅のイメージ。手前がJR大阪駅側=阪神電鉄提供
地下ホームの拡幅などの大規模改修後の阪神電鉄梅田駅のイメージ。手前がJR大阪駅側=阪神電鉄提供

 阪神電鉄は12日、阪神本線梅田駅(大阪市北区)について、3月3日から改良工事を始めると発表した。ホームの面積を約1・5倍に広げて混雑の緩和を図るほか、阪神電鉄としては初めて可動式ホーム柵を新設して安全性も高める。列車の運行を続けながら工事を進め、2023年3月までに完成予定。阪神梅田駅の大規模な改修は、駅を地下化した1939年以来76年ぶりとなる。

 阪神電鉄と阪急電鉄は、阪神百貨店梅田本店が入る「大阪神ビル」などの建て替え計画に取り組んでいる。JR大阪駅と阪神百貨店の間の東西地下道も拡幅する。阪神電鉄は、これらの施設に接続している梅田駅も、合わせて改修することにした。

 梅田駅の改良工事は、総事業費約83億円。地下駅の北側を15メートル掘削して2層構造とし、上部を新たな東西地下道とし、下部に新たな線路を敷く。中央にある現在の「3番線」の線路を埋め立て、中央に広い乗降用ホームを作る。ホームは現在の5面から4面になるが、線路は4本のままとなる。これにより、最大のホーム幅は6.4メートルから13.1メートルに、ホームの面積も2800平方メートルから4100平方メートルに広がる。

 乗客が乗降する全ホームに可動式ホーム柵を設ける。駅の西側には、エレベーター2基、エスカレーター4基を増設し、上下に移動しやすくする。

 梅田駅は1906年に開業した。39年に地下鉄御堂筋線の整備に伴い駅を地下化し、71年には冷房を導入し内装を改修した。1日当たりの乗降客数は、阪神電鉄で最大の約16万人に上る。【木村健二】

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