長男は3歳になり,次男はもう4か月検診に行く時期になりました。まだまだ次男はうまく寝られず,今も抱っこしているわけですが,それでも4か月経ったというのは感慨深いものです。
妻は長男の時も次男の時も里帰り出産をしなかったので,退院してからすぐに育児を一緒にスタートした私たちは母親だから,父親だからという理由で育児能力に差がありませんでした。二人ともまさにゼロからのスタート。そんな感じでした。
突然ですが,皆さんの赤ちゃんのイメージってどんなものですか?私も妻も赤ちゃんってかわいい笑顔,よく寝る姿を想像していました。それは最初から崩れました。夜も昼も一時間おきの授乳。そしておむつ替え。時に夜中であってもオムツからウンチが漏れて全部を着替える(そんな声を反映したのかパンパースはサイズが少し大きくなったようです)。二人で育児をしていましたが,授乳をしている妻の方が大変でした(ミルクも入れていましたが頻回授乳でした)。乳首も裂けました。うまく母乳が出ないので,搾乳機も買いました。それでも状況は改善されません。
二人でいつも話しました。「なんでこうなんだろう」「他の人は寝るみたいよ」「なんで私たちはこんなに大変なの」。「なぜ~」と息子を見ながら問い続けました。そんな中,妻はダウンしました。ほとんど寝れてない状態だったので,もう体力の限界だったのでしょう。私も大変でしたが,妻の分までとミルクを投入して子供を寝かせようとしました。でも寝ませんでした。
「ミルク飲むと寝るって言うのに」
ずっと泣き続ける長男をただ抱いているしかできませんでした。いずれ疲れて寝るのかもしれないですけど,それまでの時間って本当に永遠の時間に感じますよね。たった5分だったとしても泣き続けられると精神的に参ります。自然と涙も出てきました。自分が何もできないのが悔しかったのかもしれません。もしかしたら私も精神的に追い詰められていたのかもしれません。そんな私は息子に「なぜ寝ないんだよ」と問いかけました。でも答えはありません。当然です,0歳児ですから…。それでも問かけずにはいられませんでした。
次の日も同じことの繰り返し。たまに寝てくれる日があっても次の日はまた寝ない。「なんで」「どうして」と妻といつも話しました。でも答えはありませんでした。だからもう意味を問い続けることは止めました。すべて受け入れることにしました。寝ないなら外に出よう。布団に置いたら起きるなら布団に置かないようにしよう。それで気持ちは少し楽になりました。でも外にいるため,今度は体力が持たなくなりました。
私は毎朝,子供を朝寝させるために散歩に出ました。妻が疲れているときは1時間以上散歩していました。我が息子は止まると起きるときがあるので,1時間歩き続けることもありました。それを毎日…。確かに大変なことですけど,それでも「なぜ」と問いかけませんでした。むしろ健康にいいからと自分で納得させていました。だから夏はほとんどどこへも出かけていないのに真っ黒に肌が焼けました。
こうして「なぜ」と考えるのを止めて子供を受け入れていても,それでも時に辛くなって泣いてしまう妻と共に育児をしてきました。私も辛くなった時もありました。今は第2子で大変ではあるけど,長男の時ほどは追い詰められていない感じです。それは次男に対して,全部を受け入れて育児をしているからかもしれません。
先日,次男の予防接種に行った時に看護婦さんに「お兄ちゃんの時には毎日お父さんかお母さんが来てたのにねえ」と言っていました。確かに長男はすぐ風邪を引いていて鼻水を吸いに毎日小児科に行ってました。その方が良く寝てくれるような気がしたというのもあります。次男はもしかしたら長男よりも育てやすいのかなあと寝ない次男を抱っこしながら笑顔で会話ができるのは精神的にまだ余裕があるのでしょうね。
今息子たち二人に対して行っている育児が正しいかどうかは分かりません。そして私たちの育児が正しいかどうかは私たちが決めるのではなく,息子たちが決めるのだと思います。もしかしたら親として失格だと言われるかもしれません。でもそれも含めて子どもたちを受け入れていこうと思います。もう「なぜ」と問い続けることは止めたのですから。