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【ビジネス解読】
「あそこに行くのは自殺行為」と酷評される韓国「第2ロッテワールド」閑古鳥の惨状 “123階建のセウォル号”か
相場3倍の駐車料金もネック
朝鮮日報電子版によると、ソウル市は周辺の交通渋滞を防ぐため、第2ロッテワールドの臨時使用認可条件として、駐車場予約制の実施に加え、駐車料金を周辺の相場の3倍に引き上げた。その結果、第2ロッテワールドに駐車すると、全く割引もなく、1万8000ウォン(約1960円)かかる。道を挟んで向かい側にあるロッテワールド蚕室店で5万ウォン以上の商品を購入すると、3時間無料で駐車できるのとは対照的だ。1月の1日平均の駐車台数は428台で、収容能力2756台のわずか15%にとどまっている。
ロッテグループは先月9日に安全管理委員会を設置。外部の専門家による安全技術諮問団を結成し、建築、消防、電気など各分野の専門機関による安全点検を実施するという。ロッテ物産のチェ・ギョンイン常務は「根拠のない怪情報を払拭し、建物の安全に対する国民の信頼を得るため、状況をより透明に公表したい」と説明している。
創業者も動く
創業者も動き始めた。事態を重くみた韓国ロッテグループの重光昭夫会長(韓国名・シン・ドンビン)も今月9日、重光会長が第2ロッテワールドを視察した。朝鮮日報電子版によると、視察後、記者団に対し、第2ロッテワールドの安全を守るため、週に一度訪れるつもりだ。帽子をかぶって来るなり、抜き打ちで訪れるなりして、何よりも重要な安全を自らチェックする」と述べ、安全に対する疑惑を打ち消すのに必至だ。