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【ビジネス解読】「あそこに行くのは自殺行為」と酷評される韓国「第2ロッテワールド」閑古鳥の惨状 “123階建のセウォル号”か

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【ビジネス解読】
「あそこに行くのは自殺行為」と酷評される韓国「第2ロッテワールド」閑古鳥の惨状 “123階建のセウォル号”か

一部開業したソウルの商業施設「第2ロッテワールド」。事故やトラブルに見舞われ客足が激減している(共同)

 第2ロッテワールドをめぐっては、事故やトラブルが頻発している。韓国の複数メディアによると、13年6月に工事現場の足場などが落下し作業員1人が死亡、5人が重軽傷を負う事故が発生。昨年4月には冷却水のパイプが爆発し、作業員が死亡した。

 一部開業後にも天井のインテリアが職員の頭に直撃する事故が発生したほか、フードコートの床がひび割れたり、水族館の大型水槽の水中トンネルでの水漏れ、映画館の震動などが起きた。昨年12月には8階のコンサートホールで作業員の死亡事故が起き、ソウル市は映画館、水族館の一時営業停止を命じている。

 朝鮮日報電子版は、「建物の全体構造の安全に問題はない」というソウル市の発表にもかかわらず、水族館の水漏れなどで「地盤沈下と建物崩壊が起き得る」といった根拠のない噂が影響していると指摘。「水が少々漏れて、床にひびが入ったからといって、建物が崩れたりはしない。過度の心配と噂が事実のように定着しているのがもどかしい」とのアウトドア用品店の店員の話を紹介している。

 ただ、相次ぐ事故やトラブルを受け、韓国のネット上では第2ロッテワールドを「123階建てのセウォル号」と指摘するなど、問題視する書き込みが目立っている。

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