JASRAC、ダンス教室からも新たに使用料徴収へ 必修科目化で需要増える
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日本音楽著作権協会(JASRAC)は2月9日、同協会が管理する著作物について、4月からは社交ダンス教室以外のダンス教室からも使用料を徴取すると発表した。利用者は、JASRACが管理する全ての著作物について許諾を得る方法か、利用する曲ごとに許諾を得る方法かのどちらかを選んで契約する。
JASRACはこれまで、社交ダンス教室やカルチャーセンターからは使用料を徴収していたが、これを広げる形になる。2011年度の学習指導要領改訂によって、ダンスが小中高校で必修科目化されたこともあり、電通の「子供を通わせたい習いごと」人気ベスト5に「ダンス」がランクインするなど、ダンス教室の需要が高まっていた。
JASRACは事業計画において、音楽の新規利用分野や新たな利用形態については、使用料規定の新設を積極的に推進するとしている。2013年度の使用料徴収額は約1110億円となっており、CDの使用料収入は前年度と比べて大きく減少したが、施設やイベント等での使用料収入や、スマートフォン向け定額聴き放題サービスなどの使用料収入が増加している。
なお、同協会のが著作物の使用料を定める場合、必ずそれぞれの利用者団体などと協議のうえ、金額等を決めているという。
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