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ギリシャ急進左派エコノミスト「ECBはすべての国債購入を」

2015年 02月 13日 02:14 JST
 
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[ブリュッセル 12日 ロイター] - ギリシャのチプラス首相率いる急進左派連合(SYRIZA)の首席エコノミストは12日、欧州中央銀行(ECB)がユーロ加盟国の国債すべてを買い取り、利子収入で負担を相殺することで、ユーロ圏の債務問題の軽減に役割を果たせるとの考えを示した。

こうした案はSYRIZAの首席エコノミスト、ジョン・ミリオス氏がブリュッセルのシンクタンク、ブリューゲルで行われた債務に関するセミナーで提案。

ミリオス氏によると、ECBは2016年から2020年までの間に償還を迎えるすべてのユーロ圏国債を買い入れ、その後、国債の価値がそれぞれの国の国内総生産(GDP)の20%を下回った時点で、各国政府がECBから買い戻す。

同氏は、ECBは国債買い入れを負担するものの、利子収入が得られるため、2040年までにECBの負担は相殺されると説明。これにより、特にイタリアやスペインなどの国の景気支援に役立つとの考えを示した。

EUはこの日から2日間の日程でブリュッセルで首脳会議を開催。GDPの176%に達しているギリシャの債務問題が主な議題となっている。

 
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ECB、すべての国債購入を

ギリシャ与党のエコノミストは、欧州中央銀行がすべてのユーロ圏国債を買い入れ、債務問題軽減に役割を果たす案を示した。
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 2月12日、ギリシャ急進左派のエコノミストは、ECBがユーロ加盟国の国債すべてを買い取ることなどを提案した。写真はチプラス首相。ブリュッセルで4日撮影(2015年 ロイター/Francois Lenoir)

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