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【群馬】朝鮮人強制連行追悼碑裁判 「修正主義者と闘う」 前橋
県立公園「群馬の森」(高崎市)の朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑をめぐる裁判で、原告弁護団事務局長を務める下山順弁護士が十一日、前橋市の群馬会館で開かれた市民集会で、約百五十人の来場者を前に「追悼碑裁判と私の思い」と題して講演した。 (菅原洋) この裁判は、碑を管理する「記憶 反省 そして友好」の追悼碑を守る会(前橋市)が、碑の前で開いた集会で政治的な発言があったことを理由に、県が碑の設置更新を不許可にしたのは表現の自由の侵害に当たるとして、処分の取り消しなどを求めている。 桐生市出身の下山弁護士は桐生高、立命館大を卒業。二〇〇九年に弁護士登録し、改憲、貧困、労働などの問題に取り組んでいる。 講演で、下山弁護士は先月末に亡くなったワイツゼッカー・元ドイツ大統領が、ナチスの戦争犯罪に向き合う必要性を説いた名言「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目となる」を紹介。「この言葉を胸に刻み、(強制連行をはじめとした)歴史修正主義者と闘いたい」と決意を語った。 続いて裁判の経緯を解説し、「都市公園を管理しているのは県だが、そもそも公園は市民が自由に表現できる場だ。公園で政治的な発言を禁止することは、表現の自由を保障した憲法に反している」と指摘した。 市民集会は改憲や戦争などの問題を考えるため、県平和運動センター(前橋市)や関係団体による実行委員会などが毎年開いている。 PR情報
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