グーグルが今年1月にリリースしたスマホ向けGoogle翻訳の最新バージョンが好評だ。筆者も試しに使ってみたが、使い勝手は悪くない。ちょっと長い文章になると翻訳の精度は極端に落ちるが、海外旅行で現地の人と交わす短い会話程度になら、かなり使えると感じた。
スマホが自動的に使用言語を判定
Google翻訳は現在、英語や日本語を含む世界90言語に対応。その最大の長所はスマホが自動的に使用言語を判定してくれることだ。たとえば貴方が海外旅行先の土産物店で店員に(日本語で)何か質問したとしよう。すると(スマホにダウンロード済みの)Google翻訳アプリはこれを自動的に現地の言葉に翻訳して、スマホのスピーカーから流してくれる。
これを聞いた店員は(当然、現地の言葉で)答えを返してくる。するとGoogle翻訳は今度はこれを自動的に日本語に翻訳してスピーカーから流してくれる。つまりユーザーがいちいち指定しなくても、スマホが自動的に言語の切り替えをしてくれる。これは非常に実用的で便利な機能だ。
Google翻訳の2番目の長所は、「World Lens」と呼ばれるビジュアル翻訳機能だ。これは文字通り、スマホ搭載カメラで撮影した映像に何らかの言葉や文章が含まれていた場合、それを自動的に別の言語(通常、ユーザーにとっての母国語)に翻訳し、撮影された映像の上に重ねて表示してくれる。たとえば現地の言葉で書かれた道路標識などを撮影すれば、それを母国語で表示してくれるので道に迷う危険性が小さくなるというわけだ。
ただし、このビジュアル翻訳の方はまだ日本語には対応していない。今のところ、サポートしているのは英語やフランス語、スペイン語など欧州言語族だけだ。が、恐らく日本語をサポートするのも時間の問題だろう。
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