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<首相施政方針>「改革」計36回の連呼「歩み出す時だ」

毎日新聞 2月12日(木)21時18分配信

 安倍晋三首相は12日の施政方針演説を通じて「改革」と計36回連呼し、改革姿勢をアピールした。さらに、改革を目指した幕末・明治の先人3人の言葉を随所にちりばめた。

【過去の施政方針演説との比較】

 まず明治維新で中心的な役割を果たした岩倉具視の「日本は小さい国かもしれないが、世界で活躍する国になることも決して困難でない」との言葉を引用。「この道を再び歩み出す時だ」と訴えた。農政改革では、日本画に新風を持ち込んだ岡倉天心の「変化こそ唯一の永遠である」との言葉を紹介。幕末の思想家、吉田松陰が行動の大切さを説いた「知と行は二つにして一つ」も引いて「国会に求められているのは批判の応酬ではなく行動だ」と野党をけん制した。

 一方、外交・安全保障分野で「改革」と明言したのは「国連を改革する」の1カ所だけ。演説では、経済重視・軽武装路線を取った吉田茂元首相の「日本国民よ、自信を持て」との呼びかけも紹介しており、「経済最優先」の姿勢を改めて示したかったようだ。【念佛明奈】

最終更新:2月12日(木)22時11分

毎日新聞

 

安倍晋三

安倍晋三(あべしんぞう)
所属院 選挙区 政党:
衆議院 山口県4区 自民党
プロフィール:
1954年9月21日生 初当選/1993年 当選回数/8回

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