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ナッツ事件、大韓航空前副社長に実刑判決

朝日新聞デジタル 2月12日(木)16時48分配信

 ナッツの出し方に激怒し、搭乗機を引き返させたとして航空保安法違反(航路変更)などの罪に問われた大韓航空前副社長の趙顕娥(チョヒョナ)被告に対し、ソウル西部地裁は12日、懲役1年の実刑判決を言い渡した。検察側は懲役3年を求刑していた。

 起訴内容によると、趙被告は昨年12月、ニューヨークの空港で搭乗機が滑走路に向かう途中、ナッツの出し方がマニュアルと違うのではないかと指摘。機内サービス責任者と客室乗務員の女性に暴言を吐いたり、暴力をふるったりしたうえで、搭乗口に引き返させ、機内サービス責任者を強制的に降ろした。

 これまでの公判で趙被告は一連の言動を反省し、謝罪の言葉も述べた。一方で、「興奮しており、(搭乗機が)移動中とは知らなかった」などと釈明し、搭乗機を引き返す最終判断をしたのは機長だと強調。弁護人も罪に問われた「航路変更」については、「航路は一般的に空の通路を意味する」などとして、空港内の移動に適用するのは拡大解釈だと反論していた。(ソウル=東岡徹)

朝日新聞社

最終更新:2月12日(木)18時21分

朝日新聞デジタル

 

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