小林、正捕手奪取へ英才教育!今季初実戦フル出場に「アピールしないと」

2015年2月12日6時0分  スポーツ報知

 巨人・小林誠司捕手(25)が「英才教育」をステップに、正捕手奪取を目指す。今季初の実戦となる12日の紅白戦で、予定されている6イニング全てでマスクをかぶることが決まった。1軍には相川、実松、加藤と捕手がいるが、2年目の正捕手候補に少しでも多く経験を積ませることが狙い。「アピールしないといけない立場。しっかり考えながらやっていきたい」と、小林は決意表明した。

 時計の針は午後6時を指そうとしていた。もう日が暮れていたが、小林は室内で黙々とバットを振った。午前8時からの早出バント練習に始まり、全体練習、屋外での特打、木の花ドームでの特守に特打。気がつけば、残っていたのは自分と辻だけだった。12日の紅白戦初戦に向け、10時間の猛練習。「自分はアピールする立場。必死にやります」と表情を引き締めた。

 今季初の実戦で小林は予定されている6イニング、全てでマスクをかぶる。1軍捕手は4人。2チームに分かれて半分ずつ守備に就く選択肢もあるが、秦バッテリーコーチは「経験を積まそうということ。多くチャンスは与えられると思うので、それを生かしてほしい」と、英才教育の狙いを説明した。「失敗を恐れず、考えながら自分の力を出せるようにしたい」と小林は言い切った。

 この日、フリー打撃中に原監督から熱血指導を受けた。ティー打撃の途中、小林のもとに歩み寄った指揮官は、脇を締めてバットを内側から出すジェスチャーを繰り返し実演。鬼気迫る表情でトスを上げた。鋭い打球を打ち返した小林は「ものにしていきたいと思います」。特打でも原監督の動きをまねしながら、バットを内側から出す練習を繰り返した。

 第1クールの3日にも原監督から30分の打撃指導を受けた。それだけ、期待が大きいということだ。この日の特守ではワンバウンドの「ストップ」の練習を繰り返すなど、攻守でレベルアップを図っている。

 「(12日は)初めての実戦ですが、しっかり考えながらやっていきたい」。正捕手争いを勝ち抜くため、全力でアピールする。(片岡 優帆)

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