【日本ハム】大谷、ゴジラ弾!初対外試合、初打席で1号
◆練習試合 日本ハム3-1阪神(11日、沖縄・名護)
日本ハム・大谷翔平投手(20)が11日、今季1号を放った。初の対外試合となる阪神との練習試合(名護)に「5番・DH」で先発。初打席となった2回先頭で金田から左越えソロを運んだ。視察した巨人・三沢興一スコアラー(40)は同級生で元チームメートの松井秀喜氏を引き合いに「大谷には柔らかさ、センスがある」と、ゴジラ並みの打撃と絶賛した。
名護球場に指笛と大歓声が響き渡った。大谷が打ち上げた打球は、虎党が占める左翼席に吸い込まれた。2回先頭。今季初の対外試合、初打席で金田の直球を逆方向に運んだ。
「もともと逆方向へ打っているので苦手意識はない。しっかりスイングして飛んでくれれば、打球方向は関係ない。(ファウルゾーンに)キレないで入ってくれたのはすごく良かった。スイング自体もすごく良かった」
昨年の初本塁打は3月4日のオープン戦・対巨人戦(札幌D)だった。20日以上も早い一発をゴジラの親友も絶賛した。スタンドで観戦した松井秀喜氏の同級生で、チームメートでもあった巨人・三沢スコアラーだ。
「スケールの違いを感じた。見た感じは球に押されていたのにスタンドイン…運ぶ力はずば抜けている。松井にはインパクト、振りの速さを感じたが、大谷には柔らかさ、打撃センスを感じる」
そして、こう続けた。「松井と大谷…どちらが上か、言うのは難しい」
“ゴジラ級のバッティング”と太鼓判を押した。
二刀流3年目。初日から投打をバランスよくこなし、この日はブルペンで37球を投げてから、野手組のフリー打撃に加わった。試合では陽岱鋼、中田とクリーンアップを組んだ。
「まずはつなぐこと。打席ではダイさん(陽岱鋼)、中田さんのどちらかが塁にいる。そこで長打が出れば1点になる。求められるのは中、長距離。打つべき球、状況の把握も去年より落ち着いてできていると思う」。本人はこう分析した。
3回1死二、三塁では金田の低めのフォークに空振り三振。6回先頭では二神のカーブに手こずり、二ゴロに終わった。試合を終え、全体練習後には室内練習場で打ち込み、宿舎へ戻ったのは午後6時半だった。「余裕はないけど、やるべきことがより明確になっている。焦りはないです」。大谷の言葉に充実感が漂っていた。(小谷 真弥)