米国 韓国への違法漁業予備指定を解除 

【世宗聯合ニュース】韓国海洋水産部は10日、米海洋大気庁が韓国の違法漁業根絶に向けた改善措置を認め、韓国に対する「違法、無報告、無規制(IUU)漁業国」の予備指定を解除したと発表した。

 米国は2013年1月、韓国漁船が南極水域で実施した違法操業に対する韓国政府の制裁の水準を問題視して予備指定した。

 IUU漁業国に最終指定されれば毎年2億ドル(約237億円)相当の韓国水産物の米国向け輸出が禁止されるほか、韓国漁船の米港湾の利用も禁じられる。

 韓国は指定解除に向け関連法の改正のほか、漁船位置追跡システム(VMS)設置、操業監視センターの運営などを進め、米国と交渉を続けてきた。

 海洋水産部は指定解除を受け、「国家イメージの低下や水産物輸出禁止などの不利益が完全に解消された」と評価した。

 同部はまた、米国の指定解除が欧州連合(EU)からも受けているIUU漁業の予備指定の解除にも好影響を与えると期待する。

 EUは13年1月、西アフリカ水域での違法操業や、違法操業に対する処罰体系の不備などを理由に韓国を予備指定した。

 海洋水産部関係者によると、EUは早ければ今月末にも最終決定を下し、4月以降に結果を公表するとみられる。

 同部は24~25日に来韓するEUの代表団と残りの争点について協議する。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース