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【社会】

「憲法が危機」都内で集会「改憲を加速」

「日本の建国を祝う会」が開催した式典で万歳する参加者=11日午後、東京都渋谷区で

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 建国記念の日の十一日、東京都内で改憲に賛否それぞれの団体が集会を開いた。護憲派は「今年は戦後七十年となるが、憲法が危機にある」とした上で、改憲の動きの背景には世論の右傾化があると強調。推進派は改憲に向けた議論をより深める時期だと訴えた。

 戦前の紀元節の復活だとして建国記念の日そのものに反対する市民団体は千代田区で「安倍政権の暴走とナショナリズム」をテーマに講演会を開いた。

 横浜市立大の中西新太郎名誉教授が約三百人の参加者を前に「改憲に反対する人だけでなく、脱原発や沖縄の基地問題について議論する人たちも『反日』のレッテルを貼られている」と現状に危機感を示した。

 また、他の研究者のデータを示しながら「世論の右傾化は若年層だけでなく、上の世代で進行してきた」と指摘した。

 神社本庁などでつくる「日本の建国を祝う会」は渋谷区で式典を開催し、約千人が参加。「憲法改正へ向けた動きを加速してゆく」「賛同者の輪を拡大する国民運動を大いに推進する」と訴える決議を採択した。

 

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