米歴史学者の日本批判集団声明を主導、ダデン教授に聞く

「見当違いの日本、世界が事実と認める慰安婦問題の記述削除狙う」
「歴史は自己都合で必要なものだけ記憶に残すものではない」
「歴史問題で数回謝罪も、靖国参拝見ると真実味感じられない」
「安倍首相の個人的政治ゲームのため村山談話にも挑もうとしている」

-日本はなぜ、第二次世界大戦中のナチスの過ちを謝罪し続けるドイツのように行動できないのか。

 「日本人の多くはドイツと自国を比較することを好まない。終戦70周年を迎えたのにもかかわらず、安倍政権は不幸にも日本の過去の責任を認めた村山談話にも挑もうとしている。地域内の平和を20年以上守ってきた歴史問題やそれに関連する大きな枠組みを個人的な政治ゲームのため不必要に崩そうとするのは問題だ。だが、安倍首相がドイツのように過去の過ちを謝罪し、未来に向かって進めない理由はない。世界が直面している危機に共に対処しても不十分なのに、安倍政権は全てを後退させる傾向がある。北東アジア地域や世界にとって良くないことだ」

-日本はすでに何度も謝罪したと言っているが。

 「謝罪を何度もしたと言うが、行動を見ると真実味が感じられない。謝罪すると言ったそばから戦犯たちがいる靖国神社を参拝するなどの行動がその代表例だ。日本の政治家たちは河野談話を見直しても何の問題もないと考えているが、なぜそのような勘違いをしているのか分からない」

-安倍首相は考えを変えそうにないが。

 「安倍首相は個人ではない。最も豊かな国の首相が私見を前面に押し出し、過去へと回帰してはならない。安倍首相は考えを変えないだろうが、事実を知らしめれば日本の国民は変わる可能性があると思う。私たちは貧しい歴史学者だが、常に真実を語り、過去を研究し、未来を予想させるだろう。日本政府は私たちの考えに同意しないだろうが、これからも歴史学者としての良心と責任を果たしていく」

-今後の活動予定は?

 「しばらく様子を見る。終戦70周年に当たり、過去の侵略戦争や植民地支配を謝罪した1995年の村山談話を安倍首相に継承してほしいと思うが、学問・メディア・表現の自由が抑圧され続けるなら、すぐにそれに対する行動を取らなければならない」

 コロンビア大学を卒業、シカゴ大学で歴史学博士号を取ったダデン教授は、米国を代表する北東アジア専門家だ。特に韓日関係に精通しており、日本による韓国植民地史について多く研究している。日本の立教大学と慶應義塾大学、韓国のソウル大学と延世大学で学んだこともある。

ワシントン= ユン・ジョンホ特派員
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