米国ホワイトハウス国家安全保障委員会(NSC)のパトリック・ベントレル報道官は8日(現地時間)「今年4月末か5月初めに予定されている安倍晋三首相の訪米は、国賓訪問(state visit)に準じる公式訪問(official visit)になるだろう」と発表した。なぜ日本の「最高指導者」である安倍首相が、訪米の際に国賓ではなくワンランク格の低い待遇を受けるのだろうか。
これは安倍首相が米国の外交儀典の規定上、国賓としての資格条件を満たしていないためだ。米国は他国のトップクラスの指導者の訪問を国賓訪問、公式訪問、公式実務訪問、実務訪問の4種類に分けている。
このうち国賓訪問は海外の国家元首が訪問する場合に限定される。立憲君主制を導入している日本の場合、憲法で規定されている国家元首は天皇だ(原文ママ)。韓国は海外のトップクラスの指導者の訪問を国賓訪問、公式訪問、実務訪問、私的訪問(private visit)に分類している。かつては韓国も米国と同様、国賓待遇は外国の国家元首に限っていたが、現在は状況によっては日本の首相を含む行政府のトップを国賓として迎えている。