盗用問題一覧

上杉隆 氏がこれまで盗用を指摘されている記事について。


目次


1.週刊文春2009年2月26日記事における読売記事からの盗用疑惑

安倍晋三氏のHPによれば、上杉氏の該当記事における「 二千人以上収容可能な巨大選対事務所を設営し、父の後援会名簿を再チェックし、安倍派秘書を山口に送り込んでローラー作戦を実施したのだ 」という記述の誤りを、上杉氏への公開質問状で指摘したところ、これに対して上杉氏は、該当箇所は読売新聞記事からの引用と回答したという。しかし上杉氏の記事に出典は明記されておらず、安倍氏からは記事の盗用が指摘されている。

安倍陣営では二千人以上を庭に集めることができる巨大事務所を設営、名簿再チェック、ローラー作戦を展開。さらに晋太郎人脈にものをいわせ、中央から述べ七十人を超える政財界、文化、芸能のトップ級を送り込んで防衛に努める。

二千人以上収容可能な巨大選対事務所を設営し、父の後援会名簿を再チェックし、安倍派秘書を山口に送り込んでローラー作戦を実施したのだ。さらに、晋太郎人脈にものをいわせて、中央から延べ七十人を超える政財界人、文化}人、トップクラスの芸能}人を地元に呼んでいる。

※参考:上杉隆氏の嘘 動かぬ証拠(安倍晋三氏HP)


2.著書『だからテレビに嫌われる』におけるWikipediaからの盗用疑惑

上杉氏と堀江貴文氏との対談をまとめた著書『だからテレビに嫌われる』大和書房 (2011/9/16)におけるMOX燃料にかんする記述がWikipediaと同一であるという指摘をうけている。

  • Wikipediaの記述( 2011/05/12 )
(変更履歴によれば件の記述が出来上がったのは2011年5月12日時点である。※参考:2011年5月8日時点
MOX燃料(モックスねんりょう)とは混合酸化物燃料の略称であり、原子炉の使用済み核燃料中に1%程度含まれるプルトニウムを再処理により取り出し、二酸化プルトニウム(PuO2)と二酸化ウラン(UO2)とを混ぜてプルトニウム濃度を4~9%に高めたものである(1)

  • 上杉氏『だからテレビに嫌われる』133頁大和書房 ( 2011/9/16 )
※1MOX燃料
混合酸化物燃料の略称原子炉の使用済み核燃料中に1%程度含まれるプルトニウムを再処理により取り出し、二酸化プルトニウム(PuO2)と二酸化ウラン(UO2)とを混ぜてプルトニウム濃度を4~9%に高めた燃料のことをさす。

※Wikipediaの件の記述は「日本源燃」のサイトを出典としているが、該当サイトでの説明の表現・言い回しはWikipediaのものとは異なっており、両者が同一のソースに依拠したが故に偶々類似の記述となった可能性は低い。

これに対し、上杉氏はただちに調査を行う旨公言したが、その後何の調査結果も公にされていない。



3.ダイヤモンドオンライン記事および著書『国家の恥』における、読売新聞記事からの盗用疑惑


左が読売新聞3月19日紙面の記事、右が上杉氏の著書『国家の恥』188頁 (※ダイヤモンドオンライン記事を纏めたもの)
並び順から言葉遣いまで全く同一である。

下は 左が読売オンライン3月19日の記事、右が上杉氏のダイヤモンドオンライン9月22日の記事次頁次々頁
各国の頭の ▽ まで同じである。
読売の記事が全角数字、上杉氏の記事が半角数字で改行とスペースは異なる。 {読売の記事ではイスラエル、ドイツ、台湾の3つの国名だけなぜか後ろに全角スペースがあるが、上杉氏の記事でも全く同様にその3つだけ後ろに全角スペースがある






4.『記者クラブ崩壊』と渡部真氏作成の表について

フリーランス編集者の渡部真氏の指摘によれば、上杉隆氏がその著書『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』(2010年、小学館)で掲載している表は、渡部氏が「記者会見・記者室の完全開放を求める会」において成文したまとめと、数カ所で酷似しているとのことである。また、上杉氏の掲載した表について、著作中のどこにもその出典元や情報入手経過が書かれていないと渡部氏は指摘している。上杉氏は「記者会見・記者室の完全開放を求める会」の「呼びかけ人一覧」に名を連ねている。


以下に、渡部氏の作成によるまとめと、上杉氏の著書に掲載されている表とを、引用して対比する。


渡部氏によるまとめ 『記者クラブ崩壊』より
毎日新聞 記者会見参加を記者クラブ加盟社に一律に限定するのは適当ではなく、より開かれた会見を記者クラブの実状に合わせて検討していくことが必要。 記者会見への参加者を記者クラブ加盟社に一律に限定するのは適当ではなく、より開かれた会見を記者クラブの実状に合わせて考えていくことが必要だと考えています。
共同通信 記者会見は基本的に記者クラブが主催すべきものであり、それぞれの記者クラブがクラブの実情や新聞協会の見解などを踏まえ、適否を主体的に判断するのが適切であると考える。 記者会見は基本的に記者クラブが主催すべきものであり、それぞれの記者クラブがクラブの実情や日本新聞協会編集委員の見解などを踏まえ、記者会見出席者の適否を判断するのが適切であると考えます。
NHK 新聞協会は2006年の見解で「記者クラブはより開かれた存在であるべきで、より開かれた会見を実情に合わせて行う」とした。(…)。NHKはこうした「見解」を踏まえ、各クラブの主体的判断を尊重しながら、柔軟に対応していく。 日本新聞協会は2006年「記者クラブに関する見解」をまとめ、その中で「記者クラブはより開かれた存在であり、記者会見についても、より開かれた会見を実情に合わせて行う」としています。NHKとしてもこうしたこの見解を踏まえ、各記者クラブの主体的判断を尊重しながら、柔軟に対応していく方針です。
フジテレビ 原則オープンであるべき。とはいえ、主催者や場所の管理権の問題等はひとつひとつ現実的に対応すべき。 記者会見は原則オープンであるべき。現実的に対応すべき時期に来ていると考える。


※ 本ページおよびリンク画像に対する送信防止請求について


(1)http://www34.atwiki.jp/ddic54/pages/102.html
(2)http://cdn34.atwikiimg.com/ddic54/?cmd=upload&act=open&pageid=108&file=176-7b.png
※(2)は修正画像に差替済

2014年5月22日、上記二点(本ページおよびリンクにあるソース画像一点)に関し、『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』(上杉隆著 小学館 2010年4月6日発行)の著作権者より、久保健一郎弁護士を請求者として、複製権及び公衆送信権(送信可能権を含む)の侵害を理由に、送信防止措置の申告がなされているとの連絡および意見照会をアットウィキより受けました。

当サイトとしましては、これをふまえ、上記二点について専門家に相談の上、著作権法上の「引用」の要件をより厳密に満たすべく修正し、送信防止措置に同意しない(但しアットウィキによる調査にもとづいた決定に従う)旨の回答をいたしました。





更新
2012.12.25 渡部氏指摘を件を追加
2014.5.30 本ページ修正の経緯に関する説明を追加