スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

海軍式敬礼

<海軍の敬礼>

 

海軍式の敬礼は、警察官などの敬礼で現在見られるような、

肘を折った右手を真横水平に出す陸軍式と違い、水平に伸ば

した右手を下に45度、同時に前方に45度出した位置から肘を

曲げ、まっすぐ伸ばした人差し指と中指を帽子のふちに当てる

のである。敬礼の際には、足は踵をつけてつま先を60度に開

き、左手はまっすぐ伸ばして中指をズボンの縫い目にあて、ア

ゴを引くようにして『気をつけ』の姿勢で行った。

 

海軍独特のこの形は、狭い艦内環境から考えられたもので、

世界の海軍で多く採用されているスタイルである。海軍式の敬

礼は、肘を横に伸ばすいかつい陸軍式と比べ、海軍のスマート

なイメージを広めることに貢献していた。

 

しかしこの敬礼は帽子をかぶっている室外のもので、室内では

部屋に入る前に帽子を取り、姿勢を正したうえで、上体を15度

前に傾けてお辞儀をした。このとき帽子は右手で帽子のつば、

またはその前部を持ち、帽子の頂部が外側に向くようにし、身

体につけて垂直に下げるようにした。また、室外であっても荷

物などで手がふさがっている場合には、着帽のままお辞儀をす

る敬礼が許された。

 

敬礼は、階級が下の者から上の者に向かって行うのが決まり

であった。敬礼を受けた場合は、受けた側が答礼をする。敬礼

を欠かすことを欠礼といい。即座に大目玉をくらった。また、2

人以上の上官に出会った場合は、階級の高い方に対して敬礼

を行う。対して上官も、階級の高い方が答礼を行った。

 

また、艦内での下士官兵同士の敬礼は、総員起床から朝食の

用意までの間行われ、その後は省かれた。ただし、准士官以

上には、時と場所を問わず敬礼を行わなければならないなど、

細かな規定があった。

 

室内に入るときにも決まりごとがあった。まず室内に入る前に

扉をノックして応答があってから入室し、室内にいる上官にきち

んと顔を向けて立ち、室内の敬礼を行う。敬礼の後は起立して

いる決まりだが、特に許可があれば着席できた。陸上の施設

や艦長室などは扉もあったが、士官室などでは扉がないことも

あるので、この場合は『○○入ります』と声をかけてから入室し

ていた。

 

敬礼は、海軍生活の隅々にまでつきまとう大切なあいさつであ

ったといえよう。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

上下関係の大事さというものを今の小、中学生には知ってもらいたいね。最近これができない子が多いからね。

敬礼もいろいろなんですねぇ・・・。
というか、やはり挨拶は大事っすね。
最新記事
プロフィール

サムライ

Author:サムライ
FC2ブログへようこそ!

最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
FC2カウンター
オンラインカウンター
現在の閲覧者数:
Twitter
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。