2015年2月10日火曜日

成長地区 : LJLの2週間


LoLeSportsに掲載された、日本のリーグ「The League of Legends Japan League」を紹介する記事"RAISING A REGION: TWO WEEKS OF LJL"の訳になります。

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RAISING A REGION: TWO WEEKS OF LJL

The League of Legends Japan League (LJL)のシーズン2015が、2週間前に始まった。このリーグは、既にその特色を示している。満員となったe-Sports SQUAREの観客に向けて、エキサイティングなプレイヤー紹介や、カラフルなユニフォームによる、他国にも見劣りしない日本特有の演出があった。このリーグは、年内の国際的なワイルドカード選抜を目指す、有望な地域の一つとして成長している。しかし、実力が伴わなければ、華やかな演出も意味がない。日本人プレイヤー(圧倒的多数がNAサーバでプレイしている)は、どのようにゲームに取り組み、どのような点においてWorldのプレイヤーと違うのだろうか?

真似たもの、新しいもの

LJLTonsOfPpl

明らかに日本のプレイヤーは、海外の流行りを取り入れている。例えば、SivirとJarvan IV、Jannaは、今のところLJLの各ゲームでPickまたはBANされた。面白いことに、Sivirがたった16.7%の勝率であるにも関わらずである。無敗のFocusMe、RabbitFiveの両チームが、非常に強力なキャリーADCとしてTristanaを選び、Sivirを譲ったことからも見て取れる。また、Jarvan IVが常にpickされるのに、Gnarは今まで一度しかPickおよびBANされていない。このことから、LJLのTOPレーナーは、このチャンピオンを使い慣れていないのかもしれない。全体的に、日本のチームは明確な目的に合わせた構成より、むしろ流行りのメタにより使いやすいチャンピオンを定めているように見える。


これまで最も興味を引いたPickと言えば、7th heavenのJunya "ThintioN" Matsuoka選手が、Rumbleに対してVladimirをPickしたことだろう。聞いたところによると、相当な時間をVladimirの練習に費やしたそうだ。元チャレンジャーである彼は、RumbleのFlashを落とさせた早期のGankもあって、慎重にワードを置きながらレーニングを行った。彼のVladがレベル9になり、ほぼダメージを受けないほどのパワースパイクに達したことで、チームが集団戦を始めた際に完璧な位置取りを行い、敵5人全員にHemoplaguesを当てることができた。これが、ThintioN選手の隠し玉だったのか、Vladが思いのほか強力なチャンピオンだったのかは、今のところ分からないままである。またその一方で、別のプレイヤーがさらに素晴らしいプレイを見せた。

さまざまなEZ

yutaproid

今シーズン注目のプレイヤーは、DetonatioN FocusMeのAD Carry、Yuta "Yutaproid" Sugiura選手で間違いないだろう。先週、対Rascal Jester戦において、Tristanaで9/1/4を叩き出し、噂にもされていた日本のナンバーワンプレイヤーとしてふさわしいことを証明した。今週の対Ozone Rampage戦、Yutaproid選手は思いもよらない発想でチャンピオンを選択し、その独創性を見せた。

最近、Ezrealを使うプレイヤーは、ゲーム後半に有用で火力が出る「青ビルド」をすることが圧倒的に多い。しかし、試合に先立ち、Sugiura選手は、ask.fmでEzrealを使うポイントは別にあると答えていた。「Qを当てる精度と思われがちですが、大切なのはパッシブ管理ではないでしょうか。5スタックで攻撃速度+50%と考えると相当大きな差があるので、集団戦では開幕からultやWを使い、常に維持するようにしています。」

Rampageの攻撃的な構成に対して、Yutaproid選手は、応用の効くビルドで実況者に衝撃を与えた。初めにBrutalizer、その次にSheen、そして、日本のプロの大会で初めてEssence Reaverを購入した。これは、中盤Ezrealの強みを最大限に生かす「彼が発案した特別なビルド」であることを記載しておく。このビルドは、スタックを貯める為に必要となるクールダウン、十分な火力、さらに集団戦での耐久力を兼ね備えている。完全にMuramana完成前の低火力を超えており、Yutaproid選手は試合中ずっと攻撃的な姿勢を維持することができた。そして、またもや9 Killとたったの1 Deathで試合を終えたのだ。

発展途上

これまでの白熱したLJLの試合を通して、彼らチームはまだまだ明らかに発展途上である。多くのプレイヤーは、自身のロールまたはチームで戦うことに不慣れで、彼らのMAP上の動きは残念な点が多い。このような状況から、最もまとまりのあるチームプレイとプレイ技術を兼ね備えたFocusMeは、現在のところ誰にも止められないように見える。今週、FocusMeがフルタイムのゲーミングハウスに移行することを考えても、他の5チームが勝ち抜くことは確実に難しくなるだろう。

たとえこのように未熟でも、LJLのチームは白熱した試合を見せてくれるに違いない。日本のリーグの有望な未来を垣間見せてくれるだろう。卓越したプレイヤーは最前線に現れ、各チームは週ごとに調整、レベルアップし、この大会は今までになく激しいものとなるはすだ。まだLJLを見たことがないのなら、是非この機会に見てみてほしい。

LJLは毎週土曜日18:00から配信される。公式ウェブサイトはこちらTwitchで日本語配信、Azubuで英語配信を見ることができる。

原文著者 : Cameron Gilbert (@shirokaisen)
写真提供 : Sanko Corporation
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