シリアのバッシャール・アサド大統領は、イラクをはじめとする第三者が、米国によって主導されているシリアでのダーイシュ(イスラーム国)空爆に関する情報をダマスカスに伝えている、と述べた。
アサド大統領はBBCとのインタビューで今日(火曜日)、昨年9月以降、シリアでダーイシュに対する空爆を行う米国と直接の協力は行われていないと述べた。
間接的な協力は行われているかとの問いに対して、アサド大統領は、第三者、すなわちイラクなど複数の国を通じて行われていると認めたうえで、これらの当事者が全般的なメッセージを伝えてくれるが、戦術的な情報は含まれていないと述べた。
アサド大統領は、米国が主導する空爆に関して、開始直前からシリアが承知していたが、詳細については知らなかったとも述べた。
第三者を通じた対話がなされているかとの問いについては、(米国との)対話はなく、情報が交わされているだけで、これは対話とは言えない、と述べた。
al-Hayat紙(2015年02月10日付)/ 翻訳:青山弘之
■シリア情勢に関しては「シリア・アラブの春顛末記」も参照ください。
■本記事は「日本語で読む世界のメディア」からの転載です。
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