安倍首相の中東訪問、タイミング「不適切」55%
TBS系(JNN) 2月9日(月)6時18分配信
JNNの世論調査で、過激派「イスラム国」による日本人人質事件への政府の対応について聞いたところ、57%の人が「評価する」と答える一方、安倍総理の中東訪問のタイミングは「不適切だった」と考える人が55%に上りました。調査は今月7日と8日に行いました。それによりますと、安倍内閣の支持率は55.4%、不支持は43.2%と、先月と比べ、ほぼ横ばいでした。
過激派組織「イスラム国」による日本人人質殺害事件への安倍政権の対応については、「評価する」が合わせて57%、「評価しない」は40%でした。安倍総理は先月、日本人2人が拘束されていることを知りながら中東を訪問しましたが、この中東歴訪のタイミングについては、55%の人が「適切だったとは思わない」と答えています。
また、中東歴訪時に安倍総理がカイロで表明した「『イスラム国』と戦う国への2億ドルの支援表明」が「イスラム国」の日本への対応を刺激したかどうか聞いたところ、62%の人が「刺激した」と答えました。政府の対応をめぐる情報公開については、「全て公開すべき」「ある程度公開すべき」という人が74%に上っています。
政府は集団的自衛権の行使を可能にするための安全保障関連の法案を今の国会に提出する方針ですが、この方針に関しては、「反対」が48%と、「賛成」を上回りました。また、多国籍軍などへの後方支援のために自衛隊を迅速に海外に派遣するための“一般法”の制定については、“一般法”を「制定すべき」という人が13%、「制定すべきだとは思わない」という人が20%、「状況に応じて“特別立法”で対処すべき」という人が63%という結果になりました。
このほか、農協改革については「賛成」が56%、アベノミクスについては49%が「評価せず」、景気回復については86%が「実感がない」と答えています。(09日09:59)
最終更新:2月9日(月)20時7分