有志連合、「ダーイシュ」に対する広範な地上攻撃を近く支援
対ダーイシュ(イスラーム国)有志連合は昨日(8日)夜、同組織に対し近々広範な地上攻撃を仕掛けると発表した。
有志連合の作戦調整を担当するジョン・アレン米大統領特使は、ヨルダンの国営ぺトラ通信社に向けて声明を発表し、「有志連合の援助を受け、イラク軍主導の下、ダーイシュに対する広範な地上攻撃が行われる予定だ」と述べた。
同特使は、「現在地上攻撃に向けて、イラク軍12個旅団に訓練と武装が施されている。対テロ戦争の枠組みにおいて、我々はイラクにはパートナーを有するがシリアには有しない」と述べた。
一方、ヨルダン空軍少将のマンスール・ジュブール司令官は、「ダーイシュ」の武装戦闘員7000人が有志連合の空爆開始以降殺害され、「自由シリア軍」およびクルド人(部隊)の戦闘員はシリア北部にて対「ダーイシュ」の戦闘を拡大させた。並行して、「ダーイシュ」の拠点複数に対する有志連合の空爆は継続し、シリア北部ではアイン・アラブ(コーバーニー)市郊外の3分の1が損壊したほか、同組織が支配していた場所のおよそ20%が壊滅した。一方、UAEからはF-16戦闘機部隊がヨルダンに到着したことが確認された。また、シリア政府軍は昨日、首都周辺の治安能力確立に向け、ダマスカスの西部・東部において攻撃の手を強めた。
al-Hayat紙(2015年02月09日付)/ 翻訳:辰巳新
■本記事は「日本語で読む世界のメディア」からの転載です。
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