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死刑囚の死刑執行 ヨルダンの市民は支持
2月4日 19時10分

死刑囚の死刑執行 ヨルダンの市民は支持
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イスラム過激派組織「イスラム国」が拘束していたヨルダン軍のパイロットを殺害したとする映像がインターネット上に公開されたことを受けて、ヨルダン政府は、報復措置として、「イスラム国」が後藤健二さんの解放と引き換えに釈放を要求していたサジダ・リシャウィ死刑囚の死刑を執行しました。
ヨルダンの市民の間からは「残忍な殺害に対する当然の報いだ」などと支持する声が多く聞かれました。

日本時間の4日未明、「イスラム国」が拘束していたヨルダン軍のパイロット、ムアーズ・カサースベ中尉を殺害したとする映像がインターネット上に投稿されました。
これを受けて、ヨルダン政府は、殺害を直ちに確認するとともに、「この残虐な犯罪に必ず報いを与える」とし、日本時間の4日昼すぎ、その報復措置としてサジダ・リシャウィ死刑囚の死刑を執行したと発表しました。
イラク人のリシャウィ死刑囚は、ヨルダンの首都アンマンで2005年11月に起きた爆弾テロ事件の実行グループの1人として死刑判決を受け、収監されていた人物で、「イスラム国」が後藤健二さんの解放と引き換えに釈放を求めたのに対し、ヨルダン政府はパイロットも合わせて解放するよう求めていました。
また、ヨルダン政府は、リシャウィ死刑囚と同時に、イラク人で「イスラム国」の前身の組織「イラクのアルカイダ」の幹部だったジヤド・カルブリ死刑囚の死刑も執行したと発表しました。
2人の死刑執行について、首都アンマンの市民からは「残忍な方法でのパイロットの殺害は許せない。リシャウィ死刑囚の死刑執行は当然だ」などと政府を支持する声とともに、「イスラム国」の壊滅に向け軍事行動を一段と強化するよう求める声も多く聞かれました。
アメリカを訪問していたアブドラ国王は予定を早めて日本時間の午後8時前に帰国し、空港近くの幹線道路には、政府の呼びかけを受けて大勢の市民が集まり、国王の写真や国旗を手に「イスラム国」との対決に向けた連帯の姿勢を示していました。

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