2015年02月09日 (月)「愛着障害」とは?


2/9のクローズアップ現代は、「少年犯罪・加害者の心に何が ~「愛着障害」と子供たち~」です。

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プレビューを見てきました。
幼少期に親から虐待などを受けることで、自分の感情や行動をうまくコントロールできなくなる「愛着障害」。自分のことを大事に思うことができない、他者への想像力が働かないなど基本的な社会性を持つことができず、人とのコミュニケーションがいびつになる。この愛着障害は、様々な少年犯罪の要因の一つになっているのではないかと、注目されています。おととし広島で起きた少年少女による女子生徒殺害事件では、事件を主導したとされる少女に愛着障害の影響が認められました。

番組では、実態がつかみにくい愛着障害を脳科学の視点から研究している福井県の病院を取材しています。この病院では、愛着障害の子どもたちとそうではない子どこもたちの脳の機能の違いを調べています。その結果、愛着障害の子どもたちは、激しい虐待によって「前頭皮質(ぜんとうひしつ)」と呼ばれる部位の体積が減少する傾向があることをつきとめ、また「線条体(せんじょうたい)」という部分の反応が小さいことがわかってきました。脳の変異と犯罪との因果関係は明らかになっていませんが、新たな対処法を見つけることができるのではと期待されています。

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子どもたちにとって、愛着形成がされている状況は、自分の近くにいわば「安全な港」が常にあるという状況で、そこに行けば必ず守ってくれるという感覚を持つことができることだといいます。「自分はここにいて大丈夫」という感覚を持つことができることは、社会の中で生きて行く上でとても大事なことだと思います。番組では、愛着の再生に向けた取り組みも取材しています。周りの大人たちはどう手を差しのべたらいいのか、解決の糸口を探っていきます。
ぜひ、番組をご覧ください!

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投稿時間:15:34
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