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 エジプトの首都カイロ東部で8日夜、プロサッカーの試合が行われたサッカー場の外で、入場しようとしたファンと治安部隊が衝突し、検察当局によると、22人が死亡した。けが人も多数出たもようだ。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラは医療関係者の話として「40人が死亡」と伝えており、死者数は増える可能性がある。入場券を持たないファンらがサッカー場への入り口付近に殺到。警察部隊が催涙弾などを発射して衝突になったとみられる。観客数は1万人に制限されていたという。

 首相府はプロのリーグ戦を無期限中止にすると発表した。エジプトでは熱心なサッカーファンの多くが2011年の「アラブの春」に加わった。12年には北東部ポートサイドのサッカー場で暴動が起き、74人が死亡した。(カイロ=翁長忠雄)