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BPO テレビ朝日に「放送倫理違反」2月9日 17時14分
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テレビ朝日がニュース番組で鹿児島県の川内原子力発電所の安全審査を巡る原子力規制委員会の記者会見を伝えた際、事実の誤りや不適切な編集があったことについて、BPO=放送倫理・番組向上機構の委員会は「放送倫理に違反している」という意見をまとめ、公表しました。
テレビ朝日は去年9月、「報道ステーション」の中で川内原発が原子力規制委員会の審査に合格したことを取り上げた際、委員長の記者会見でのやり取りについて、実際は竜巻の影響評価に関する発言を火山に関する発言として放送したほか、委員長が質問に対する回答を拒んだかのような不適切な編集をしていたとして謝罪し訂正しました。
これについて、BPOの放送倫理検証委員会は「複数の担当者が関わる分業体制のなかで『追い込み』の作業になり、チェック機能が働かなかった」と指摘しました。そのうえで、「故意や恣意(しい)的な編集は確認されなかったが、竜巻と火山の取り違えは明らかに事実と異なる放送だ。委員長の回答が割愛された編集は、フェアな報道姿勢とは言いがたい」などと判断し、いずれも「放送倫理に違反する」という意見をまとめ、公表しました。
テレビ朝日は「今回の決定の内容を真摯(しんし)に受け止め、今後も正確で公平・公正な報道に努めてまいります」とコメントしています。