平昌五輪:新設競技場6カ所、間に合わない可能性も

不測事態発生なら日程合わせられない…「再利用」も確定2カ所だけ

■再利用には依然として疑問符

 新設競技場6カ所のうち、再利用計画が確定しているのはわずか2カ所だけだ。関東大学体育館として再利用される関東ホッケーセンターと、江陵市の生活体育施設として使われる江陵アイスアリーナだ。

 残り4カ所は事実上の白紙状態で、議論が続いている。当初、「大会後は撤去」という方向でまとまりつつあった鏡浦スピードスケート競技場は、文化体育観光部(省に相当)で先日、「そのまま韓国代表の練習施設として利用する」案を検討している。現在、鎮川選手村に建設予定のスケート場建設を中止し、代わりに鏡浦スピードスケート競技場を利用するというものだ。しかし、江原道はテーマパーク利用案を主張している。別の撤去対象に挙がっている栗谷ホッケーセンターも、江原道を中心に存続の声が上がっている。檀国大学国際スポーツ学科のカン・シンウク教授は「天文学的な予算が投じられる競技場を、五輪後すぐに壊してしまうよりも五輪の遺産(legacy)として再利用した方が江原道やスポーツ界のために望ましい」と語った。

 アルペンシア・スライディング・センターについては韓国代表練習施設や民間スポーツ体験施設などとしての再利用など、さまざまな意見が出ている。旌善アルペン競技場は原状回復予定の上段部分を除き、下段部分をレジャーに活用する案が検討されている。

 文化体育観光部は、これらのうち鎮川選手村内のスケート場建設に関する鏡浦スピードスケート競技場の存続について、遅くとも5月までに結論を出す方針だ。クァク・ヨンジン組織委員会副委員長は「単に建物を残したという『物的遺産』ではなく、実際に効率的に活用できる施設でなければならない。どちらの方が合理的なのか、そして国民的な合意を得られるかどうかについて、政府や江原道と共に知恵を出し合い、近いく結論を出す」と話している。

オ・ユギョ記者
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  • ▲4日、「鏡浦スピードスケート競技場」の整地工事が進められている江陵市校洞の体育施設団地。整地を含む土木工事は現在58%が完了、全体の工程率は6%程度だ。写真提供=江原道
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