トリンドル、篠田麻里子、真野恵里菜が新作「リアル鬼ごっこ」でイメージ崩壊

映画「リアル鬼ごっこ」に出演する（左から）真野恵里菜、篠田麻里子、トリンドル玲奈

　鬼才・園子温監督（５３）が新作「リアル鬼ごっこ」で、モデルのトリンドル玲奈（２３）、元ＡＫＢ４８の篠田麻里子（２８）、女優・真野恵里菜（２３）の３人を主役に起用することが８日、分かった。脚本も担当する園監督は「３人とも今までのイメージが破壊されるよ」と血みどろ女子高生役を演じる３人のヒロインの変貌ぶりに自信たっぷりだ。７月１１日公開。

　園監督の真骨頂ともいえる血まみれアクションの主演に抜てきされた３人が今までのイメージを覆し、新たな輝きを放つ。

　累計２００万部の山田悠介氏の原作は、全国の佐藤さんが鬼に殺される設定だが、園版の鬼たちは全国の女子高生を殺しまくる。物語冒頭からぶっ飛んでいる。姿の見えない“風”が、修学旅行中の女子高生たちを、乗っている観光バスごと上下真っ二つに切り裂き、大量瞬殺する。

　生き残ったミツコ役のトリンドルは激情むきだしの絶叫シーンも。ランニングや体幹トレを積み、きゃしゃな体に筋肉をつけ「こんなに体を張って頑張っているのは初めて。周りの生徒が全員撃たれたり、後ろで爆弾がボンッて鳴ったり。頑張らなきゃって、いい意味の緊張がすごくある」と初の園組に真剣そのもの。

　豚の顔をした花婿と結婚式を挙げさせられるケイコ役の篠田は、大好きな園作品への初出演に「最高だなって思いました」とノリノリ。逃げるだけでなく戦う役でもあり、アクション訓練を重ね「ウェディングドレスで回し蹴り。足の上がったときのかっこよさを魅力として出していきたい」と大張り切りだ。

　マラソンレース中にマシンガンをぶっ放す女教師の群れに襲われるいずみ役が真野。園作品４作目の常連で「こんな表現もできるようになりましたって打ち返していかなきゃ」と必死に逃走する演技で成長した姿をぶつける意気込みだ。

　原作を読まず、過去の５本の映画も見ていないという園監督は「『リアル鬼ごっこ』っていうタイトルだけで撮ってる。前からやりたかった企画をミックスした」と豪語。主演３人について「驚くと思う。みんなが思っている像は全部破壊されると思います。新鮮な新しい彼女たちが見られる」と、イメージを殺す鬼になり、演技派女優を生み出す名監督の手腕を振るっている。