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環境美化で自然に関心 阿武隈川「渡利水辺の楽校」

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環境美化に励む参加者。刈り取ったヨシやススキはかやぶき屋根に活用される
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福島市の阿武隈川沿いにある「渡利水辺の楽校」で7日、河川敷に生えているヨシやススキの刈り取り作業が行われ、参加者が環境美化に汗を流した。刈り取ったものを乾燥させて一時保管し、市民家園のかやぶき屋根などに活用する。
渡利水辺の楽校は、地域住民が自然に親しんだり、子どもたちが自然体験する場として活用されてきた。ただ、東京電力福島第1原発事故による放射線への不安から、最近は利用する人が少ないという。
福島河川国道事務所によると、水辺の楽校の空間放射線量は先月時点で、毎時0.7〜0.9マイクロシーベルト。河川の安全性を知ってもらい、自然への関心を高めてもらおうと、同事務所が刈り取り作業を企画。各行政機関のほか水辺の会わたり、ふるさとの川・荒川づくり協議会などに協力を呼び掛けた。「河川環境と文化財の保全。『一石二鳥』が狙い」と同事務所担当者。
同日にはボランティアら約70人が集まり、作業に取り組んだ。水辺の会わたり会長の横山寿昭さん(72)は「みんなでやることに意義がある。自然とどう向き合っていくかを考えるきっかけになれば」と話した。
(2015年2月9日 福島民友トピックス)
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