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【東京】

映画で知る 夜間中学 7日から「ポレポレ東中野」で

映画祭のポスターを持つ岩本陽児・和光大学教授(中)ら実行委員会メンバー=中野区で

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 戦争や貧困、不登校や国際結婚などのため、義務教育を受けていない人の学びの場「夜間中学」にスポットを当てた映画祭が七日から、中野区の「ポレポレ東中野」で始まる。全国での夜間中学設置を目指す元教員らは「映画を通じて多くの人々に夜間中学を知ってもらいたい」と願う。 (杉戸祐子)

 「夜間中学映画祭」では夜間中学を舞台にした映画「夜間中学」「学校」「うどん学校」「こんばんは」を日替わりで上映する。夜間中学は戦後、昼間に働いて家計を支える子どものためにつくられたが、現在は戦時中に教育を受けられなかった高齢者や不登校だった若者、就労や国際結婚などで来日した外国人らの基礎教育の場となっている。

 映画祭実行委員会によると、夜間中学は八都府県に三十一校で、関東以北では東京都に八校、神奈川県二校、千葉県一校のみ。夜間中学の元教員で副実行委員長の関本保孝さん(60)は「学ぶために転居しなくてはいけない人もいる。どこにいても基礎教育を受けられるようになってほしい」と願う。

 実行委員長の岩本陽児・和光大学教授(51)は「夜間中学の存在と必要性を広く知ってもらい、設置促進のための法整備の力としたい」と話す。

 十三日まで。日替わりで映画監督や元教員らによるトークイベントもある。当日一般千三百円、学生・シニア千百円、高校生千円、小中学生五百円。前売り券もある。問い合わせは事務局=電080(3444)1964=へ。

 

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