「青ガエル」の愛称で親しまれている熊本電鉄(熊本市)の5000形車両2両のうち1両の引退記念イベントが8日、北区室園町の北熊本駅であった。
「青ガエル」のつり革を交換する作業に挑戦する参加者=熊本市北区
車両は1957年製で、85年に東急電鉄(東京)から譲り受け、翌年、熊本電鉄で走り始めた。老朽化に伴う引退で、「青ガエル」の愛称は緑色の車体と前面の2枚のガラスが目のように見えることから、鉄道愛好家らから名付けられた。
イベントには県内外から18人が参加し、洗車やつり革の交換作業を体験。取り換えた東急時代の広告が残ったつり革は参加者にプレゼントされた。鉄道ファンという会社員の佐藤大[まさる]さん(30)=中央区坪井=は「青ガエルの車体は愛嬌[あいきょう]があり、引退は寂しい。参加できて本当にうれしい」と話していた。
引退車両は3月上旬まで引き続き上熊本-北熊本間の運行に活用。残る1両は来年3月に引退の予定。
同じ内容のイベントは15、22日にも開催。要予約で、22日は定員まで若干の余裕があるという。北熊本駅TEL096(343)2552。(木村馨一)
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