知りたい!レーシックの成功率
レーシック手術を受ける際、もっとも気になるのは、やはり「本当に視力が回復するのか」、「術後不具合が出ることはないのか」という点です。ここでは、レーシックの成功率について解説します。
視力回復の目安やメガネやコンタクトと同等の視力が見込めます。
「レーシック手術後の不具合」報道の是非
2013年12月4日に発表された消費者庁の調査によると、レーシック手術を受けた人の約4割がドライアイや暗い場所で見えにくいといった不具合を感じているということです。
しかし、この調査に疑問を抱く医師も多数存在します。
アメリカでもレーシック手術の調査が行われており、ある調査では、レーシック手術を受けた13,655人のうち、95%が視力に満足しており、94.2%が生活を改善したという回答が得られており、アメリカでのレーシック手術の満足度は非常に高い結果となっているのです(「J Refract Surg. 2009 Jul;25(7 Suppl):S642-6.」参照)。
レーシックの手術には、日本眼科学会が定めたガイドラインがあります。そのガイドラインを守り適正な手術を行っていれば、このような問題ほとんど起きません。
そもそもレーシックの手術は誰でも受けられるわけではありません。手術が可能かどうか事前に診断することが必要です。たとえば円錐角膜といった病気がある場合や、角膜の厚みが十分でない場合、安全域を超える強度近視、強度乱視など手術を受けられない場合があります。
レーシックの不具合を出さないためにはどのような点に気を付ければよいのでしょうか。重要なのはクリニック選びです。成功率の高いクリニックや医院・医師は、症例数の多さで見極めるのがひとつの方法です。レーシックの成功には、医師の技術力は欠かせません。症例数が多く、経験豊富な医師のいるクリニックが安心です。また、眼科専門医が常駐していて術後ダメージにすぐ応えてくれることもポイントとなります。
術後のドライアイやハロー・グレアは誰にでも起こりうる
レーシックの術後、多くの人にドライアイやハロー・グレアといった現象が起こります。医師から術後について十分な説明がなされていない場合、この症状に驚いて後遺症や合併症だと思い込んでしまう人もいるかもしれません。しかし、例えば体に傷ができた時にかさぶたができる過程を経て治癒していくように、レーシックの場合は、ドライアイとハロー・グレアは、ほとんどの人が術後数か月は感じるものです。成功率をはかる際は、手術に付随する症状と合併症を混同しないようにしましょう。
レーシックを受ける前に
手術を受ける側としては、手術の合併症のリスク、ドライアイや暗い場所で見えにくいといった術後の経過などの説明を医師から十分に受けて、術後起こりうる現象も合わせて理解することが大切です。
不明な点などがあれば、クリニックや専門医に相談してみましょう。
(この記事の監修: 品川近視クリニック東京院 副院長 / 湯川聡 先生)