同居する母親の遺体を自宅に放置したとして、徳島県警が、無職の男(48)を死体遺棄の疑いで逮捕した事件がありました。
容疑を認め、「十数年無職で、葬儀代を出せなかった」と供述しているという。
県警によると男は自宅のベッドで母親(77)が死亡しているのを見つけたが、埋葬せずに放置した疑いがある。
男は母親の長男で2人暮らし。
十数年にわたり、母親の2カ月で約20万円の年金を頼りに生活し、病気がちな母親の世話をしていたという。
親族が6月初めから母親と連絡が取れないことを不審に思い、今月28日に自宅を訪ね、ベッドの上で布団をかぶって横たわる遺体を発見した。
近所に住む男性は「4、5年前に(母親を)入院先に見舞いに行って以来、あまり見かけていない。また入院しているのかと思っていた」と話した。
( アサヒ・コム)
健康保険(社会保険)に加入している人が亡くなったとき、埋葬料または埋葬費が支給されます。
遺族に埋葬料が支給されます。
また、被保険者が扶養している人が亡くなったときは、被保険者に家族埋葬料が支給されます。
今は、地域の「共助」という助け合いが大切だと言われます。
ところが日本の家族は、明治の民法以来、家長が家族の面倒を見ることになっていますから、近所の人はよほど親しくない限り、よその家のことに口を出さないのです。
無関心なのではなく、関心はあるけど、口出しをするということは、その家の家長のプライドを傷つけることになってしまうのです。