赤ちゃんの抱っこで腱鞘炎!だるい腕を軽くする方法とは?
こんにちは、高野トモコです。
あなたは腱鞘炎になったことありますか?
腱鞘炎になると、腕がだるくなって、色々と不便ですよね。
私はだるいと思いながらも、育児はしないといけないので、さらに腕の負担が重なり、腱鞘炎が悪化するという悪循環になっています。
この話を先輩ママである凛さんに話したところ。
生まれたばかりの赤ちゃんは3kgぐらいだけど、3か月もすれば6~7kgになるから、相当腕に負担がかかるんだよね。
サポーター付けて負担を減らしたり、ストレッチ・マッサージして疲れをとってたかな。
それでも腕はだるかったけどね(笑)
本当につらいときは、旦那に育児を任せてたかな。
テクテクテク
どうも、こんにちは!スマイリー病院のドクター、長谷川 宏一です。
今日はどうなされました?
腱鞘炎ですね。産後は腱鞘炎になりやすい時期なので、多くの産後ママの悩みの一つですね。腕だけでなく、手首や親指の付け根が痛いという人も多いです。
それでは、まずは腱鞘炎になる原因から分かりやすく説明していきましょう。
その後に、ケア方法を紹介していきますよ。
腱鞘炎が起こる原因とは?
腱鞘炎が起こる原因は大きく分けると3つの原因が考えられます。
- 使い過ぎ
- 血液循環が悪い
- ホルモンバランスの悪化(女性ホルモンの乱れ)
一般的に言われているのは、使いすぎですが、それ以外にも2つも要素があることに注目してください。
それでは、それぞれの原因について詳しく説明していきます。
腕の使い過ぎ
腱鞘炎というのは、体に負担がかかったらすぐに発症するというものではありません。
徐々に負担・疲労が積み重なって、症状が現れるというものですね。
なので、仕事や育児など毎日のように腕を使う場合には疲労が重なりやすいです。
また、女性は男性と比べて筋肉が弱いです。
特に妊娠中は激しい運動もできないので、全体的に筋肉が弱くなっています。
そのためすぐに筋肉が酷使されている状態になりやすいのです。
そんな状態で産後の育児で、赤ちゃんを抱っこしたり、授乳したり、お風呂に入れたりと、腕に負担がかかることが多いので、多くの人が腱鞘炎に悩まされています。
血液循環が悪い
血液循環が悪いと、筋肉の老廃物が排出されにくいため、筋肉疲労の回復が遅くなります。
回復スピードが遅いと、回復しきっていない状態で、腕を使うことになるので疲労が積み重なりやすいのです。
ちなみに、出産時の出血によって、産後は血液が少ない状態なので、その分血液のめぐりも悪くなっています。
ホルモンバランスの悪化(女性ホルモンの乱れ)
出産する時には柔軟性が必要なので、女性の身体は全体が柔らかくなっています。
特に子宮や骨盤は柔らかくなっていますね。
その後、出産を終わったら柔らかくなった子宮や骨盤を元に戻す必要があるため、プロゲステロンという女性ホルモンが作用します。
プロゲステロンには、子宮や骨盤を元の位置に戻すために腱鞘を収縮させる作用があります。
この時ホルモンの作用は、子宮や骨盤だけでなく、全身に作用するので、腕の腱鞘も収縮し、硬くなるのです、
硬くなると血液循環も悪くなりやすく、すぐに腕が酷使されている状態になりやすいのです。
ふむふむ。なるほど。(一部、何言っているのかよく分からないけど…)
要は産後は腱鞘炎になりやすい要素がたっぷり詰まっている時期ということですね。
その通りです。それが分かっていただければ十分です。
腱鞘炎になりやすい時期だからこそ、しっかりとしたケアが大事ということです。
それでは、これから自宅でできる治療方法を紹介していきますよ。
自宅でできる!腱鞘炎の治療方法について
腱鞘炎のケアをするときに、大事なポイントは2つあります。
- 運動
- 休息
腱鞘炎の初期状態であれば、ケアをきちんとすることで、痛みに苦しめられることなく育児を行うことができるようになるでしょう。
それでは、それぞれについて詳しく説明していきます。
運動:無理のない範囲で行いましょう
運動をすることで、血液の循環がよくなるので、疲労が回復しやすくなります。
運動と言っても、産後なので激しい運動は厳禁ですが、軽いストレッチやマッサージを行うだけでも、血液の循環をよくなるので、だるさの軽減をすることができますよ。
腱鞘炎に効果的なマッサージ方法
親指の腱鞘炎 ~在宅訪問マッサージ さくらマッサージ治療院~
腱鞘炎に効果的なストレッチ方法
腱鞘炎改善に効果的な手首のストレッチ
誰にでもできる指・手首の腱鞘炎のなおし方
休息:なるべく腕に負担をかけないように
腱鞘炎は腕に疲労がたまっている状態なので、疲労を重ねないように、腕を休ませることが大事です。
腕を休ませることが大事なのですが、
育児をしなければいけないので、全く使わずに休ませるというのは現実的に不可能です。
不可能な話をしても仕方ないので、ここでは腕の負担を減らす方法を紹介していきます。
- サポーターやテーピングを使う
- 人に頼る
- 育児グッズを使う
サポーターやテーピングを使う
サポーターやテーピングを使うことで、固定されるので、腕を使いにくくできます。
使いにくくすることで、腕への負担を減らすという感じですね。
もちろん固定すると言っても、完全に固定するわけではないので、家事や育児ができなくなるということはありません。
しかし、サポーターやテーピングを付けているからと言って、無理をしたらその分腕に負担がかかります。
あくまで補助ということを忘れないでください。
・テーピングの仕方の動画
テーピングの貼り方 手首関節の安定
テーピングの貼り方 指の付け根に違和感がある時
人に頼る
育児をすべて自分でやろうとすると、非常に負担がかかります。
少しでも腕を休ませるには、人に頼むということも大事です。
一番近くにいる旦那さんに育児の協力をお願いするのが、いいでしょう。
例えば、
- お風呂に入れること
- 重たいものを買う
などの、腕に負担がかかることだけでもお願いすると、ずいぶん楽になりますよ。
もしも「夫が協力してくれない」という時には、家事代行サービス・宅配サービスを使うというのも一つの手です。
育児グッズを使う
腱鞘炎は多くの産後ママを悩ませている問題なので、その悩みを解決する育児グッズというのが売られています。
そういったグッズをうまく活用することで、腕の負担を減らすことができるので、腱鞘炎に悩んでいる場合には試してください。
・抱っこひもを有効に使う
抱っこひもを使うことで、肩や腰に負担が分散されるので、腕が疲れにくくなりますよ。
しかし、抱っこひもって、つけるのが面倒くさいですよね。
しっかりつけないと、体に負担がかかりますし、赤ちゃんがおちて怪我をするという危険性もあります。
しかも、赤ちゃんがぐずった時は、さっと抱っこしなければいけないので、抱っこひもを付けている暇がないですよね。
そういう場合には、こういった簡単に抱っこできる物があるので、それを使うことで腕への負担を減らすことができます。
腕の負担を減らすサポーターや育児グッズがあると便利ですね。「楽をする」というとあまりいい印象を与えないかもしれませんが、とても大事なことです。
腕を酷使して、使えないようになる方が問題ですからね。
そうなる前にケアをしましょう。
腕が使えなくなったら、育児なんてできなくなりますもんね。それは嫌です…。
腱鞘炎の前兆を察知する
腱鞘炎はいきなり腕が痛くなり、使い物にならなくなるというものではありません。
腱鞘炎になるまでには長い時間が必要なので、悪化する前に気づいてケアをすることが大事です。
- だるい
- 腫れている
- 違和感がある
という症状が現れてきた場合には、腕に疲労がたまってきているので、注意が必要です。
この状態から次の段階に進むと、痛みを感じます。
腱鞘炎になったところを押すと痛いという段階になってケアや治療を行う方が多いですね。
しかし、腱鞘炎で痛みがある時期はまだいい方で、そこからさらに悪化すると
痛くなくなります。
「それっていいことじゃない?」
と一瞬思うかもしれませんが、相当危険な状態になっています。
痛みを感じないということは麻痺しているということなので、物をつかむのが難しくなりますね。
そこまで進行すると、手術をしなければいけないので、そうなる前にケアをすることが大事です。
できる範囲でいいので腕の負担を軽くして、腱鞘炎が悪化することを防ぎましょう。
腱鞘炎で痛みを感じるようになったら、自宅でのケアだけでなく、病院(整形外科)に行くようにしましょう。
湿布や注射をして、症状を軽くしてもらうといいですよ。
今日は先生ありがとうございました。これで腱鞘炎の辛さからも解放されそうです。
テクテクテク…
なんたらかんたら~~~~~です。
ふーむ。私も昔、知ってれば、もう少し楽に子育てができたかも。育児に忙しいと、自分の身体のケアをおろそかにしがちだけど、健康的な体だからきちんと育児ができるものだからね。
違和感を感じた時にすぐに病院に行く必要はないけど、自宅でのケアはしておいて損はないわね。
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