私の自作オーディオ > 実験のメモ(2) > トランスポーター
CDプレヤーを自作しようと、無謀な事を思いつきました。
まず必要な物は、CDトランスポーターです。
とにかくデジタルデーターが出力されれば、後はそれを加工すればいいと、 気楽な考えで、私の店舗の中を見ますと、 以前たくさん仕入れたDELLのPCから取り出したCD−ROMドライブがありました。 全て同型( LTN-486S )です。たまたまこのドライブはCDを挿入しますと自動再生するタイプでした。

お姿

デジタル出力を、デジタル入力ができるアンプにつなぎますと、いい音が出ました。
これはいいなぁ、と感心していたのですが、大きな問題がありました。 選曲ができないのです。常に最初から聞くしかできないのです。IDEケーブルでパソコンをつなげば、簡単にできますが、 大げさな装置になります。
内部を見れば何とかヒントがあるのかもと、カバーをあけてみましたところ、ラッキーなものを発見しました。

LTN-486S内部
LTN-486S内部


前面パネルにはスイッチが無いのですが、コントロール基板上に曲スキップの配線がありました。 これを横取りしました。
曲スキップはグランドに落とすと一曲ごとに進みます。このドライブは選曲ごとに自動再生してくれるので助かりました。 多くのドライブはIDEからの信号が必要でしょう。 停止・取り出しは一回グランドに落とすとCDが停止し、二回落とすとトレーが出てきます。 ありがたいことに、チャタリングの処理もされているようです。

同じものが四台ありますので、CDプレヤーが完成すれば、しばらくの間は活用できるでしょう。 ちなみにメーカーのページにはこのドライブの仕様は無いのですが、 他の同様型番から、耐用時間は70000時間もあるようです。 四台分でちょうど私の余命と一致しました。

なお、セラミック発振子をクリスタルに交換し精度を上げればジッターノイズの低減に役立つと聞きました。
このドライブの場合は狭い所なので、交換は後からのお楽しみにとっておきました。

LTN-486S内部

このドライブの出力をオシロで見ました。うまく出力されているようです。

出力波形

しかしながら、PC用のドライブは早さが命でありますから、動作音が大きいのが気になります。 無事CDが完成しましたら、静かなヤツを探しましょう。今から探しても無駄になるかもしれませんので。