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DATARAM RAMDiskの使い方

2010 年 10 月 20 日 コメントをどうぞ コメント

現在のところ、Windows 7 64bit版でRAMDISKを構築するフリーソフトって結構限られてるわけで、今回はその代表格であるDATARAM RAMDiskを導入したので、設定方法や使い方などを紹介。

DATARAM RAMDiskはAMD Radeon RAMDiskとしてAMDからOEM販売されているという実績があることが一番のポイント。RAMDisk普及の先駆けとなったGavotte Ramdiskなどは誰が作ったのか知れない中国の野良ソフトだったことから、当初はスパイウェア疑惑もあり、効果の程は半信半疑、利用は自己責任といった風もあったが、DATARAM RAMDiskはそのような不安がない。

まずはhttp://memory.dataram.com/products-and-services/software/ramdisk#download-ramdiskよ りソフト本体をダウンロード。フリー版では、最大4GB(4092MB)のRAMDiskの作成、起動時/シャットダウン時のRAMDisk内容の復元/保存が可能。$9.99(約1000円)の有償版では4GBを超えたRAMDiskの作成が可能。インストールに関しては[Next]を押していけば良いだけなので割愛。

インストールが完了したら”RAMDisk Configuration Utility”を立ち上げてRAMDiskの作成に取り掛かる。

[Settings]タブの[Disk Size]は任意のサイズに指定(今回は4092MB)、フォーマット方式はNTFSにしたいがとりあえず今は[FAT32]を選択、[Boot Sector Settings]はデフォルトのまま([Windows boot sector])でOK。[Start RAMDisk]ボタンを押すと、RAMDiskが作成される。途中で「このソフトウェアをインストールしますか?」と聞かれたら「はい」を選択。

スタートメニューの「コンピュータ」からRAMDiskを確認し、コンテキストメニュー(右クリック)から[フォーマット]を選択。任意のボリュー ムラベルを付け(今回は”RAMDISK”)、NTFSでクイックフォーマットを開始。とりあえずはこれで使用できるようになるものの、これだと RAMDiskのドライブ文字(C:とかR:とかのアレ)が不定で不安定な動作になってしまうため、RAMDiskイメージの復元機能を応用してドライブレターを固定する。

「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「管理ツール」→「コンピューターの管理」→「ディスクの管理」を使ってRAMDiskに任意のドライブレター(今回は”R:”)を割り当て、Windows起動時に自動作成させたい任意のファイル・フォルダをRAMDiskドライブに配置しておく。

続いて先程の”RAMDisk Configuration Utility”に戻り、[Load and Save](保存と読み込み)タブに移動して[Save Disk Image Now](今すぐディスク内容を保存する)ボタンを押し、任意の場所(今回の例では”C:\RAMDisk.img”)に現在のRAMDiskの内容を書き出す(書き出し先のドライブには Disk Size分の空き容量が必要)。次に[Load Disk Image at Startup](Windows起動時にディスクイメージを読み込む)にチェックを入れ、先程書き出したRAMDiskのイメージを指定する(今回の例で は”C:\RAMDisk.img”)。設定が終わったら[File]>[Save Settings]から現在の設定を保存するのを忘れないこと(Utility終了時に設定を保存するか訊かれるので「はい」を選択してもよい)。

ちなみに[Save Disk Image on Shutdown](シャットダウン時にディスク内容を保存する)は、本来RAMのデータは電源断と共に消えてしまうところ、Windowsの終了時にその内容をHDDなどに書き出して保存しておけるもの。ただし、これを有効にするとWindowsの終了に恐ろしく時間が掛かる(HDDの書き込み速度が100MB/sとして、4092MBの内容保存に41秒!)。今回はWindowsの終了時にRAMDiskの中身を破棄する方針のため、チェックを外して無効にしておく。

このままでは保存したRAMDiskイメージがシステムディスク容量を圧迫するため、RAMDiskイメージの圧縮を図る。エクスプローラーから保存したディスクイメージを選択し、コンテキストメニューからプロパティを開く。[全般]タブの[詳細設定]から、「内容を圧縮してディスク領域を節約する」にチェックを入れOKボタンを押すと、しばらくの圧縮作業ののち、RAMDiskイメージが3.99GBから1MB前後まで削減される。

これでドライブレターの固定は完了。あとは環境変数をRAMDiskに向けるなり、ブラウザのキャッシュを置くなり、Zip解凍所にするなり、お好きにどうぞ。最後にCrystalDiskMarkの結果だけ貼っておきます。

参考


  1. 2011 年 12 月 11 日 16:08 | #1

    参考にさせて貰いました。
    とってもわかりやすかったです。

  2. 匿名
    2014 年 9 月 20 日 10:16 | #2

    肝要を得ている。

  1. 2012 年 10 月 17 日 14:12 | #1