過激派組織「ISIL」によるシリアでの日本人拘束・殺害事件を受けて、在日トルコ共和国大使館は2月6日、あらためて追悼の意を表するとともに、「イスラム国」という組織の呼称について、「誤解を招きかねない表現である」とし、報道各社に変更を検討してほしいと呼びかけています。
ISILの呼称についてはいくつかありますが、現在多く使われているのは、同組織の英語名「Islamic Sate」を和訳した「イスラム国」というもの。しかしISILの行為は、本来の平和を重んじるイスラム教とは大きく異なるものであり、「イスラム」という言葉がテロ集団の名称として使われることで、イスラム教やイスラム教徒、世界のイスラム諸国について偏見が生じかねず、「どうか使用されないよう切に願います」いと大使館では訴えています。
なお他の国々では、「DAESH(al-Dawla al-Islamiya fi al-Iraq wa al-Sham=イラクとシャームのイスラム国)」や「ISIL(Islamic State in Iraq and the Levant=イラク・レバントのイスラム国)」という略称が多く使われており、日本政府もこれに習って「ISIL」という呼称を使用しています。
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