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 ハイヤーの中で大企業の役員に会えます――。ベンチャー企業の経営者に事業説明の機会を与える新サービスを、監査法人トーマツの子会社トーマツベンチャーサポートがタクシー大手日本交通と組み、6日から始めた。

 忙しい大企業の役員にとっては、移動時間を有効に使って有望なベンチャーとの連携や出資を探れる。ベンチャーにとっては、普段はなかなか接触できない役員に、じかに説明や交渉ができるチャンスになる。一方、希望をききながら両社を引き合わせ、ハイヤー料金も負担するトーマツは、成長が見込める企業の監査業務をとるのが狙いだ。

 初日の6日にはNTT西日本の北村美樹浩取締役が、羽田空港から都内までの約30分間、遊休スペースを有効活用するベンチャー経営者から話を聞いた。北村取締役は「事業連携に向けて、いい意見交換ができた」と話した。(篠健一郎)