神奈川労働局は10日、相模原市中央区の機械部品製造会社「ヤマテコーポレーション」が、国の中小企業緊急雇用安定助成金約5億1500万円を不正受給していたと発表した。会社側は不正を認め、全額返還するとしており、刑事告発は見送る方針。
神奈川労働局によると、同助成金の1社での不正受給額としては過去最高としている。同助成金は、企業が雇用維持のため、従業員を解雇せずに休業させるなどした際に、国が手当の一部を支給する制度。
同社は2009年4月~12年9月、実際は勤務していたのに、一部の従業員が休業したり教育訓練を受けたりしたとする虚偽の書類を作成していた。12年11月の労働局の立ち入り調査で発覚した。〔共同〕
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