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9年間の闘病生活から見える團十郎が伝えようとしたこと、守ろうとしたこととは。『ありがとう、お父さん ~市川團十郎の娘より~』

更新日:2015/01/27

『ありがとう、お父さん ~市川團十郎の娘より~』

父・團十郎の復帰への願いをこめて9年に渡った闘病生活を撮影した娘・ぼたん。 父・團十郎の復帰への願いをこめて9年に渡った闘病生活を撮影した娘・ぼたん。
(左から)十二代目市川團十郎、市川ぼたん

「市川團十郎」という大名跡を継いだ歌舞伎役者が、ひとりの人間としてどのように大病と向き合ってきたのか。
長女・市川ぼたんが撮影した9年間の闘病生活から見える團十郎が伝えようとしたこと、守ろうとしたこととは。

2月7日(土)13時30分~15時30分放送
※関東ローカル

 市川團十郎さんが亡くなってから2年が過ぎた。
 2015年2月3日(火)、長女で日本舞踊家・市川ぼたんは、母・希実子さんとともに父との思い出が詰まった自宅で命日を迎える。そして、いつものように遺影に向き合う。ぼたんと父親と毎日の語らい、それは、團十郎さんが白血病ではじめて入院した2004年以来ずっと続けられてきたことだった。

 実は、團十郎さんの9年間に及ぶ闘病生活を映したビデオ映像が家族のもとに残されている。撮影したのは長女・市川ぼたん。なんとかして父親を元気づけたい、そんな思いからビデオカメラを回し始めたのがきっかけだった。映し出されたのは、過酷な治療にも関わらず文句を言わず弱音も吐かない父親の姿、そして、家族だけの思いやりに満ちた時間。
 300年以上もつづく市川團十郎という大名跡を継いだ歌舞伎役者が、ひとりの人間としてどう白血病と向き合ってきたのか、日々の体調と治療内容をカメラに向けて語りかける姿からは復活への執念がうかがえる。團十郎さんは退院と再発を繰り返し、復活のたびに時間を惜しむように舞台に打ち込んだ。
 19歳の時、父親が他界し市川家の全てを託された團十郎さん。先代が残したたった一言の遺言が“家のこと”だった。團十郎さんはずっとその一言を胸に秘めてきたのかもしれない。
 團十郎さんが亡くなる以前からぼたんとの親子関係を取材し続けてきたフジテレビは、團十郎さんが亡くなって以降も家族の取材を継続し、亡くなってから丸2年を機に闘病の記録映像を託された。
 なぜ、あれほど過酷な病と闘い続けることができたのか――。
 團十郎さんが伝えようとしたこと、守ろうとしたこと、それはまさに"あるべき日本人の父親の姿"なのかもしれない。

コメント

市川ぼたん

父・團十郎の復帰への願いをこめて9年に渡った闘病生活を撮影した娘・ぼたん。一時退院するたびに娘に稽古をつける父。
(左から)市川ぼたん、十二代目市川團十郎

「私の父は歌舞伎役者、十二代目市川團十郎。2年前の節分の日に、この世を去りました。私は、父の4度の入院生活を9年にわたりホームビデオで撮り続けました。復帰への願いをこめて…。
父の明るく、朗らかな闘病の姿に、勇気をもらったのは私のほうでした。そして、病と闘いながらも舞台に立ち続けました。現在、さまざまな困難に直面されている方々がいらっしゃるかと思います。今回の映像を通じて少しでも元気を分けて差し上げることができたらと願っています」

プロデューサー・森憲一(フジテレビ情報制作センター)コメント

「父親の回復を祈りながら撮影を続けた市川ぼたんさんの思いは、残念ながらかないませんでしたが、市川團十郎さんの生き方が番組を通して多くの人々に伝わればと思います」

番組概要

タイトル

『ありがとう、お父さん~市川團十郎の娘より~』

放送日時

2015年2月7日(土)13時30分~15時30分 ※関東ローカル

放送形式

ドキュメンタリー番組(VTR/スタジオ無し)

ナレーション

市川ぼたん

スタッフ

プロデューサー
森憲一
須田裕子(アミューズ)
制作協力
アミューズ
制作著作
フジテレビ

2015年1月27日 パブペパ「No.15-031」 フジテレビ広報部 ※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。